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花の咲き乱れる森で、死にかけていた。 大自然を前にどこまでも小さな身体は、歩き回っても何を食料とすればいいかもわからない。か細い声で鳴いていれば、人魚に拾われた。右も左もわからないそんな時に、好奇心旺盛な魚の彼女は楽し気だった。大量に持っているマグリを分けてもらい飢えをしのぎ、そこからずっと一緒に暮らしている。 時折ふらりと姿を消しては森の奥を探索している。その為この森はほぼほぼ庭。風の通る開けた空間がお気に入りで、木漏れ日の中で良くお昼寝している。体が柔らかく、行き止まりの様な場所でも抜け道を発見したり知らない場所を見つけるのが得意。基本は自分の気が向くまま風の向くままで自由に生きている為、時間に縛られるような行動は苦手。興味のあるものにだけ集中するマイペースな獣人。 人魚の鱗がお気に入り。遠目からキラキラと光り動く様子は狩猟本能を刺激する為よくじゃれついてる。光るものを見つけて持ち帰る事が多いため、まばらなガラスが家の一定箇所に集められている。雨の日はシーグラスでするようにつなげて飾りにしたり、やすりで削ってアクセサリーにしたり、自然みのあるインテリアを作製している。興味先行の生き方をしている為計画性はなく、マグリがなくなれば人魚にじゃれつき甘え強請る。そんな暮らし。

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