タグ： 萊 アポ天 HO2

本当の名前は四十八願 現(よいなら うつつ)。捜査一課の刑事である。 真面目で口下手、不器用な性格。む…と顔がなりがちだが別に怒っているわけではない。常識が少しずれている所があるが、ずれていると感じたらそれが普通なのかと学ぶようにしている。誰かを頭ごなしに否定したりはしない。一度飲み込み考えてから発言するようにしている。 刑事という職に誇りを持っている。その考えの根本はおそらく、害を与えるものを裁き、弱きを助ける、そんな存在がいてくれたらあの時自分と兄は苦しむことはなかった。だからこそ自分が求めていた存在として誰かの助けになれるならという想いからである。 ▽過去 16歳までネグレクトを受けていた。気性が荒くすぐに怒鳴り散らす父と男をとっかえひっかえで家に連れ込む母、最悪の環境で兄と一緒に暮らしていた。まともに学校にも行かせてもらえず、両親からは基本無視されいないものとして扱われ、ろくに食事も与えられず、機嫌が悪いと罵られ、暴力も振るわれと劣悪な環境でいつも兄と息を潜めながらお互い支えあって命を繋いでいた。 そんな16歳の誕生日、クリスマスにその状況に転機が訪れる。 兄が両親と男を殺し、いきなりいなくなったのだ。その時の心境は苦しみから解放されたよりも、兄に会いたい。ただそれだけだった。兄はあの時何も語らなかったが、きっと自分達の為にやってくれたのではないかと思っている。 もう一度兄に会いたい、その一心で高校は通信教育でどうにか卒業資格を取り、その後警察官になることを目指した。常識も知識も死に物狂いで身に着けたがまだまだなところがある。 20歳の時に警察官となり、25歳の時に刑事となった。 ▽兄(呼び方：夢叶) 名前：四十八願 夢叶(よいなら ゆうと) 唯一の家族であり、大事な片割れ。兄のことは今でも大好きである。世界で一番大切な存在であるし、何があっても守りたいし味方でいたい。 小さい頃はいつもお互いを励まし、何があっても一緒にいた。兄がいればそれで良かった。二人ともお互いだけがが世界だった。 どうしてあの時いきないあんな行動を取ったのか、知りたいと思っている。最初刑事になったのも兄を探したいからだけであった。兄を見つけたら何をしていたとしても刑事なんか辞めて兄と逃げようと思っていたし、今でもその気持ちは残ってはいる。しかし警察をしていく内に、殺人は罪であると様々な事件から考えさせられるようになった。その為、刑事としては兄を捕まえなければならないと思っている。正直、本当にそんなことになったらすごく葛藤するとおもう。でもどっちに転んだとしても、兄の助けになりたいという気持ちだけは折れることはない。 ----------------------------------------------- 一人称：俺 二人称：あなた、お前 三人称：彼、彼女 好きなもの：兄 苦手なもの：この世の中 嫌いなもの：両親 誕生日：12/24 カラーコード：afd147 ----------------------------------------------- ◆特徴表 3-10 平凡な容姿 平凡な顔のため、他人の印象に残りにくい。〈変装〉に+20%。くわえて、1度しかあったことのない相手ならば、相手が〈アイデア〉ロールに失敗すれば、｢よくある顔です｣と言い訳するだけで、別人としてごまかせる。 4-1 目つきが悪い(興味P+60) 目つきが悪過ぎて、知り合い以外から怖がられる。APP-1。さらに〈信用〉-10%。 ◆職業ベース →刑事 ◆通過シナリオ ◆通過予定シナリオ アポカリプスの天秤 ◆AF ◆呪文 以下秘匿-------------------------------------- ［HO2］ 年齢指定:28歳 あなたは、12年前に行方不明になった双子の兄がいる。たった1人の家族、たった1人の片割れだった。 幼少期、あなたの生活は地獄そのものだった。覚えているのは、毎日毎日知らない顔の男を部屋に連れてくる母と、帰ってくるたび機嫌が悪くて、酒を飲んでは怒鳴ってあなたと兄を殴りつける父。両親の喧嘩は耐えなくて、子供がいる部屋を隔てる薄い襖の向こうから聞こえるのは、肉と肉がぶつかる水っぽい厭な音と、聞きたくもない母親の女の声と、父の怒鳴り声ばかりだった。あなたと兄は決まって部屋の隅、同じところに二人で身を寄せ合って、薄いブランケット一枚に二人で入って、母の機嫌がいい時に僅かばかり食べ物をもらって命を繋いでいた。 学校にも行けるわけがないし、外にだってほとんど出たことがない。6畳ほどの狭い部屋で、双子の兄だけがあなたの世界だった。 そんな代わり映えのしない生活の中、あなたと兄が16歳になった年のクリスマス。襖の奥では相変わらず母が知らない男を連れてきていて、あなたと兄は、母の連れてきた男が気まぐれにくれたクリスマスケーキを一切れ、二人で分け合って食べていた時のことだった。 「クリスマスって、願い事が叶う日なんだって。」 ぽつりと、兄が話し始めた。今思えば恐らく自分たちはクリスマスを確実に曲解していたが、そんなことはどうでもよかった。二人の間でそれが事実なら、なんでもよかったのだ。 美味しいねって食べていたケーキを見つめながら、兄は続けた。 「ねぇ、──。……こんな世界、なくなっちゃえばいいのにね。」 世界で一番悲しい願いを零した兄は、世界で一番美しく笑って。 それから兄が突然襖を開けて、外に出て行ってしまったところであなたの意識は途絶えた。 どこにそんな力があったのだろう、母と、母に跨る顔の知らない男は、あなたが眼を覚ます頃には物言わぬ肉の塊になっていて、自分を保護した警察官から、父が同じように死んだことも聞かされた。 以来、あなたはいなくなった兄を探している。事件後あなたは児童養護施設に預けられ、警察官を志した。3人の大人を殺した兄を見つけるなら、警察官が一番都合が良かった。 あなたは今でも、双子の兄を探している。探して、捕まえるのか、一緒に逃げるのか、兄を恨んでいるのか、兄にどういう感情を抱いているか、児童養護施設に入ってからの人生は好きに決めて構わない。 【HO捕捉】 ・本名(兄がいなくなるまでの苗字を含めた名前)と、現在使用している名前(養護施設に入った後、もしくは新しい家族に引き取られた後)は別で付けておくことを推奨する。兄がいなくなるまでは最低限の呼び分けのための名前はあったが戸籍が存在しなかったため、戸籍的には後者が採用されていることとする。また、兄の下の名前も決定して構わない。

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