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「こんにちは。ここは小さな時計屋さ。本日は如何様でこちらに？」 一人称：私　 スラッとしている綺麗なお兄さんっぽい、お姉さん(?)を目指します。基本的にニコニコしていて感情は一定。 接客も可もなく不可もない。店主がおじいちゃんなのでほぼ切り盛りしてるのはこゆき。腕もそこそこ達つ。 最近ストーカーというものに襲われているが、何とかなるだろうと困っているもの、 正体ばれないように気を張らないといけないところ増えたなぁぐらいであんまり気にしてない。 古物研究家をベースに職業Pを取得 【興味P振り分け理由】 今まで人間にひどい目にあわされていて命からがら逃げ伸びている(回避、応急手当) 狐が故に耳が少しばかりよい(聞き耳) 心の底でまだ人と幸せになりたいと願っており、寄り添うために、そして何より自分を守るためにも勉強している(精神分析) 通過シナリオ「白夜」HO1：人間不信 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿以下秘匿内容＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「知っているよ。君たち人間がどれだけ傲慢で小心者かを。だからもう、信じるのはやめたのさ、なんてね。」 要約すると、人に恋焦がれたきっかけの人であり、最愛の人に裏切られて人間不信になったっていうことがこの後つらつら書いてあります。 昔、もうどのくらいたったかもわからないほど昔のお話さ。 とある化け狐は、猟師の罠にかかってしまって身動きが取れなくなってしまった。 その化け狐は不老不死だから心配なんてあんまりしてなかったんだけど、そこで通りかかった青年が、血相変えて駆け寄ってきて 「今助けてやるからな！ちょっと待ってろ！」 だなんていいながら慣れない手つきで罠を解いてくれたんだ。その姿がなぜがその化け狐の心に引っかかったんだ。 だから助けてもらった後、こっそり後をついていったんだ。そしたら、村があってそこではいろんな人が暮らしていたんだ。 楽しそうだった。青年も家族と共にいつも笑い、幸せそうだった。 なぜかそんな幸せそうな”人間”が、青年が、気になってしまった。 あの幸せな空間に私も混ざれたら、彼の隣に居られたらどれだけ幸せだろう、そう考えていた。 この時の化け狐は気が付かなかったが化け狐は青年に一目惚れだったらしい。 そうだ、人に姿を合わせて、一緒に暮らそう。 そう思って早速、人の姿に化けて村に降りた。住むところが無くなってしまったと伝えたら、村の人たちは優しく迎え入れてくれた。 やっぱり人間とは素敵だ、私もこのままずっと人として暮らしたいと思った。 しばらく暮らしていて気が付いたことだが私を助けた青年はこの村の村長の息子だったらしい。 やはり青年は気さくで誰にでも優しく村では人気者だった。 でも青年はあまり外に出る機会が少ないらしく、外から来た私に興味があるようで、いつも興味津々に私の話をきいてきた。 私も恩返しのつもりで知っている自然のこと、外の世界のことをいっぱい彼に聴かせてあげた。 気が付けばお互い、恋慕を募らせていたことがわかり、恋仲へ。家族になろうと言われたとき、もちろん即答で応じた。 プレゼントと言われて渡されたのは砂時計で、さらさらとした綺麗な砂の色が君の髪の色にそっくりだったから買ってしまったと、 嬉しさのあまり、化け狐は泣いてしまったんだ。”愛”とはこんなにも暖かく、胸を温めてくれるのかと。 化け狐が夢にまで見た”幸せな人間の暮らし”が叶う、とっても幸せで満ち満ちていた。 家族になるなら隠し事はしたくないと思い、結婚前夜に自分が人でないことを彼に伝えた。 彼は驚いた顔をしたが、それでも受け入れてくれた。全てを話し受け入れてくれてた安堵で眠りについた。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿突然の熱で目が覚める。目を開けば視界の先は火の海で。 自分が火刑に合っていることを化け狐は一瞬で理解した。 「あつい....苦しい....どうしてこんなことに....？助けて、私の愛しい人....」 必死に視界を外へ向ける、人の姿が見える。彼だ、私の愛している生涯を誓った相手だ。必死に助けを求めようと顔を上げる。 「化け物ッ！！！動くな！！！！！よくも、よくも、今まで俺を騙していたな！！！お前は俺を騙してこの村を乗っ取ろうとしていたのだろう？？？」 そう吐き捨てて、怒りと憎しみをまき散らし殺意を向けてくる。その目は”化け物”そのものだった。すべて受け入れてくれる、あれは嘘だったのだろうか。 初めての裏切り、最愛の人からの殺意に化け狐は悟った。理解してしまった。 「人間は信じてはいけない」と。 絶望した化け狐は自身の力を使い、なんとか命からがら逃げ伸びた。でも人として暮らしていたのが長くもう昔のような生活には戻れなかった。 そのまま、いろんな街を転々としながら今もなお、人として生活を送っているんだとさ。 もしかしたら、君のすぐそばにもいるかもしれないね、化け狐さん。 なんて、だいぶ長話になってしまったね。お待たせ、頼まれていた時計の修理がたった今完了したよ。 ご利用ありがとう。また、ぜひごひいきしてね。

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