タグ： ムーンレスナイト

金髪とピアス、着崩した制服などからも見てわかるような不良少年。 産みの両親は幼少期に他界しており英雄は親族の元に引き取られたが、教育面での風当りが強く、また英雄自身も新しい家庭環境にすぐに馴染めず新たな家族に対し心を閉ざし気味であったため、何かと衝突することが多かったという。 転機となったのは彼が小学3年生のころ、お小遣いでこっそり買った漫画雑誌が親に見つかってしまった時の事である。 漫画雑誌を捨てようとした親に対し英雄は自分の無力感から激情に駆られ抵抗、その際の感情の昂りにレネゲイドウイルスが反応し覚醒、その漫画雑誌に描かれていたキャラクター達を実体化し暴走させてしまった。 すぐさまUGNが現場に介入し事態を鎮静化したが、これが決定打となり元々いがみ合っていた両親は完全に英雄の事を忌み嫌うようになり、半ば勘当するように英雄をUGNに押し付けた。 その後しばらくはUGNの管理下でチルドレンとして能力のコントロールや基礎教養などを身に着け、時にはUGNとしての任務に参加するなどして一定の功績を立てたが、規則が厳しく娯楽に乏しいUGNでの共同生活に疲弊してしまい、中学卒業を機に自由な生活を求めてUGNを離脱しイリーガルとなった。 UGNでの閉鎖環境とは異なり娯楽に満ち溢れている環境を知ってしまった英雄はものの見事に娯楽にどっぷりハマり自堕落になり、二年生になった今ではすっかり校則違反を繰り返す素行不良の問題児の烙印を押されてしまっている。 なお、彼の身元請負人がUGN時代の共感であった玉野椿となっているため、トラブルを起こした際は彼女と一緒に頭を下げに行くのが常となっている。 またその一方で容姿は良い方で気さくにコミュニケーションの取れる人柄であり、尚且つ漫画やゲームが好きであることから陽キャ・オタクの異なるカーストの両方を仲介する稀有な人物として認識されており、クラスの中でも中心的な人物として認識されている。 結果、英雄が懸け橋となりオタクのグループとギャルのグループとの交流が上手くいったため、「オタクに優しいギャルが存在することを証明した」などとオタクグループの級友たちからはもてはやされている。 彼のレネゲイドの能力は、幼少期の暴走の例にもあったように「漫画の中のキャラクターを具現化すること」である。 これによって呼び出したキャラクターを使役して敵と戦わせたり、情報を収集したり、自身の精神を保たせレネゲイドのコントロールを助けたりする。 また一方で彼の怠け癖や娯楽への飽くなき探究心は彼の衝動にも影響を与えており、暴走時は己の精神的感受性が極端に乏しくなってしまい、感情を揺さぶるものなら喜怒哀楽問わず何でも求める「感情の飢餓状態」に陥ってしまうことがわかっている。 今のところそれによって特筆すべき悪影響が見られるというわけではないが、今後の経過観察次第では何らかの影響が出る可能性は否定できない。

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