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「ムーンサイドウォーカー」PC 宇宙飛行士。役職はエンジニア。 掴みどころがなく、少し女と酒にだらしない。ただ仕事に関しては真面目。そのため仕事仲間からは仕方ないな〜みたいな扱われ方をしてる。 斜に構えた態度に見えるが自分の仕事に対して情熱を持っている。たまにその片鱗を見せるとちょっと恥ずい。 子供が好き。たまにやる子供たち相手のイベントには積極的に参加する。 将来、宇宙に興味を持って一緒に働けたらいいと思う。宇宙飛行士じゃなかったら多分教師になってた。 とある事情でお世話になっている孤児院に、収入の一部を寄付している。 □ 両親はあまり良い人達では無かった。 あの人たちが仲が良かったところをあまり見た事がない。それでも家族だったし、ここまで育ててくれたことには感謝していた。 そんなある日、妹が出来た。歳はだいぶ離れていたけれど、とても可愛くて、愛おしくて。 これがきっかけで家族が仲良く出来ればいいと思った。 でもそんな上手くは行かなかった。 両親はある晩大喧嘩をして、そのまま家を出ていった。 俺たちを置いて。 呆れた。昔から出来た親だとは思っていなかったけれど、こんなに自分たちのことしか考えてないなんて。 俺はいい。せめて産まれたばかりの妹はちゃんと育てて欲しかった。分からない、あんな親に育てられるよりは置いていった方がマシだったのか。 どうしてこんな最悪な選択肢しかないんだろうか。 どうしてこんな最悪な両親の血が、俺には流れているんだろう。 自分の町の孤児院を探して、妹を預けた。正式な預け方なんて知らなかったけど、事情を説明したら優しく受け入れてくれた。 良かった。ここならきっと幸せに暮らしてくれる。 幼くて、何も分かってない妹。お前はこのまま何も知らずに、俺たち家族のことなんて関係なく、幸せに生きて言って欲しい。 □ 高校からは1人で暮らし始めた。 勉強は出来たし、それを活かしてバイトも困らなかった。 1人で生きてきて分かったことは、1人じゃ生きられないこと。人付き合いが上手くなった。我ながら良い友人に恵まれたと思う。周りに助けられながら、自分は生きられた。 その頃だ、宇宙に興味を持ったのは。 宇宙飛行士。 みんなが将来を考え始める時期、この職業に酷く惹かれたのを覚えている。 宇宙、地球では無いところで働ける。ここじゃない場所。俺なんて存在が、小さく思える場所。 なるのが難しいことは分かってる。それでも、なってみたかった。 その日を生きることしか考えてなかった俺が、どうしたってあの場所に行きたいってそう思ったんだ。 友人も、先生も、応援してくれた。誰1人俺の事をバカにしなかった。 それを背に受けて、必死に勉強した。勉強して、勉強して、たまに息抜きだって思いっきり遊んで。 数年後、その数パーセントの壁を乗り越えた時、皆お祝いしてくれた。 遂に、宇宙に行く。その切符を手に入れた。 いちばん高いところ。天と地の概念すらない、無限の空間。 その中の小さい星の、その中の小さい国。 俺が宇宙飛行士になったことはちょっとしたニュースになっていて。 妹も見てるだろうか。 たった1人、遠くの家族。 同じ空で繋がっていたらいい。そんなことを思う。 相棒ポケモン：マグカルゴ

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