タグ： 警視庁特殊犯罪捜査零課

　端整だがやや陰のある、思い詰めたような面持ちが印象的な青年。やや孤独癖があり、広範に人付き合いのあるタイプではないが、プライベートでは同期や友人たちと交友を持っている。 　サウスハービー大学という海外の大学を卒業後、科学捜査研究所に研究員として所属。その後、警視庁特殊犯罪捜査零課(通称『ゼロ』『夜乃眼(ﾖﾙﾉﾒ)班』)設立時にチーフにスカウトされ現在の職に就く。つまり、本来「警察官になるべくしてなった人物ではない」のだが、簡単な基礎訓練のみで充分に動けるだけの身体能力を持ち合わせており、150キロの野球ボールの表面に書かれた数字を目視確認で的中させたうえで素手でキャッチするなど、常人離れした技量を垣間見せる。その天稟は有事の際、肉弾戦を銃撃により補ういわば「銃を持ったインファイター」として表れる。 　性格は生真面目で厳しい部分があるものの優しさや思いやりも兼ね備えており、自身よりも仲間の身を案じるような好人物。しかし不器用で頑固かつ愚直な面もある為、戦うことへの恐怖心に苛まれたり、他人の意見を無碍にせず真摯に耳を傾けすぎた結果騙され利用される事などが多い。また、冗談が苦手で真剣な話でないとすぐムキになって話を切り上げてしまうなど、いわゆる「無用の用」というものを理解できない一面もあり、先輩刑事からも「もっとバカになれ……。真面目過ぎるんだよ、お前は。つまらねえ奴だ……」と忠告されている。 　同期や友人たちの前ではやや緊張を解いた態度で接することもできるが、その反動でその場で眠ってしまったり、ティーカップを鷲掴みにして飲んだり、明らかに失敗作であろうパスタのお代わりを要求したり、マイペースで奇矯な態度を取ることもかなり多い。

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