タグ： lynndou716 辜月のN

京都の一般家庭に生まれてから数年京都で育つも、父親の転勤に伴い千葉県に住んでいた。啓都大学へ進学するにあたり、京都にある父方の祖母の家に住むようになった。 勉強にしろスポーツにしろ、何をやってもうまくやれる。それどころか、やったことないことでも人並み以上に出来る天才タイプ。本人はそれを鼻にかけることもなく、また人付き合いもそれなり以上に出来るので人間関係にも困らなかった。 そんな万能な透だが一つだけ問題といえる部分があった。それは何に対しても興味を持てないということである。幼いころから友達が話していた将来の夢、大きくなるにつれて増えていった好きな人の話、中学、高校での進路の話、それらを聞くのが嫌だったわけではない。ただ、そうした話を友達から振られたとき、透は何も話せなかった。 自分はいったい、何がしたくて、何になりたいのだろう。 幸運なことに、透は小さいころ、学校であったできごとを家族に話していたので、その話の中で家族に気づいてもらうことができた。両親はいろいろなことを経験させてみようと、習い事などを様々やらせてみたが、そのどれにも興味を示すことはなかった。両親はとても困った様子だったが透はいつぞやに両親が言っていた「いい大学に入っておけば将来の選択肢は広がる」ということを信じることにした。透の万能さはここでも発揮され、特に苦労することもなく啓都大学に合格した。 興味が持てないとはいうものの、自分がどんな道に進んだとしても、その行く先を応援すると言ってくれた家族のことは大好きである。 ※興味が持てないことをさも欠陥のように言っていますが、人生経験があまりないだけで、本人が思っているよりも興味が持てる世界はあると思います。 雪との出会いは入学式の終了直後のこと、独りでいたにもかかわらず、余裕な様子でいた雪のことが気になり（そういうタイプの人は初めて見た）、同じ学科（心理学）の集団でいたところを自己紹介中にもかかわらず抜け出し、話しかけた。話しかける前の様子とはうってかわって、ずいぶんと嬉しそうにしていたのが印象に残っている（取り繕ってはいるものの心理学45あればばれるとのことです）。 4歳下の妹がいる。名前は澪。それなりに仲はよいが、透が大学に入ってからはなかなか会えておらず、結構寂しい思いをしている。夏休みとかに帰ってきたとき嬉しそうにしているのを取り繕っているが、透には浮かれているのがばれている。 1人称：俺 2人称：あんた PC2の呼称：雪

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