タグ： けう

見習い執事の青年。 幼い頃から体が弱く、学校にはあまり行けなかったため、家で勉強するしかなく、頭はあまりよくはない。 体の調子がいい時は掃除や料理を率先して行っていたため技術が付いた。 父は物心ついたころから蛍雪の傍におらず、母は20歳のころに亡くなった。 そのころ初めて母が借金を負っていたことを知った。 在宅で細々と仕事をしていた蛍雪には借金は返すことができず、家のモノはすべて押収された。 家も財産も奪われた蛍雪が途方に暮れていたところ、祖父を名乗る男性に声をかけられた。 「家に来なさい」と誘われるがままに祖父の家に向かうと、そこには母と住んでいたアパートの何10倍もの大きさの豪邸に連れられた。 聞くと、母は由緒ある家に生まれたものの素行が良くなく、蛍雪を身ごもったまま父と駆け落ちしたとのこと。 しかし結婚して間もなく、蛍雪が父と血のつながりがないことが発覚。父に訴えられ多額の慰謝料を請求された。 実家にも頼ることが出来ず、借金だけが膨れ上がった。 そんな母を、祖父は「バカな娘だった」と零したが、その寂しそうな表情からその言葉の前には「家を頼ればよかったものを……」という言葉が付くのではないかと感じた。 母の表情をうかがうことに慣れていた蛍雪には、人の表情を読み取ることが得意だった。 その能力があったからこそ、苦しい生活の中でも母は蛍雪を愛していたのだろう。 そう思えるほど、案外幸せな生活であった。 ただで家に上げてもらうわけにもいかないと考えた蛍雪は自ら祖父の家の使用人になることを望んだ。 母の借金はまだ残っている。実家を頼らないと母が決めたのだから、その意志は継いでいきたいと思った。 母の最期の意地は、かなえてあげたいと思った。 KPCとは 【通過予定シナリオ】 ・私が見た夢の話

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ