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イノ（Inno） 人間面する時の名前は「伊野 緋月(いの ひづき)」 いつもにこにこしている。ふわっふわで適当な性格。人生のあれそれはほいほいとうまくかわしていく効率の良いタイプ。優しくは無いが人当たりは良く、基本的に自分に害がなければ他人を害さない気分屋。 顔立ちが整っており、素顔で街を歩けば人の目を集める。金に困るほど散財しないが、気が向いたり金が必要になったら日雇いのバイトでモデルをやって数十万稼ぐレベル。人間は面白いので割と気に入っている。 1年前のあの時、どうして朦朧としたのか、自分の身体に何が起こったのかを探っている。振り回されるのは死ぬほど嫌。もう一度同じ事が起こる前に原因は突き止めておきたい。一方で、「人間には危害を加えない」という掟そのものは知っていたし、それが吸血鬼の秩序を守っているのも知っていた。けど起こってしまったものは仕方がないんだよなあ………仕方なくないかい？　追放されちゃったけど元々一匹狼だったのでそこまでダメージ受けてない。ただ寂しい。同族の仲いい奴と会うのが面倒なのは普通に嫌。ショットガンを扱えるのは昔戦場に行ったことがあるから。 仕事は好き。本好き。別に働かなくても生きていけるけど趣味。人殺して血貰えば生きていけるのでお金は無くてもいい。 隼人と街中ですれ違って声をかけられて驚いた。律儀だな、という印象。会わなければそれまでだと思っていたが、せっかく会ったので連絡先でも交換しとく？のノリ。お礼代わりにご飯せびったら奢ってくれたけど、メンタルが弱っているのが目に見えて分かったので普通に今日やめとく？と声をかけたら名残惜しそうな顔をされて困惑。寂しいなら一緒にいてあげようか、の流れで一緒にいることになった。抱くことになったけど、なんていうか、人間って面倒だよね。 満月の夜に倒れている隼人に噛みついたのはほとんどノータイムだが、血を啜った後に薬指に指輪をしていることに気が付いて「お」という気持ちになった。それがどういう意味を持つ指輪なのかも理解したうえで彼に興味本位で（少しは身体の変化に関係があるかなと思ってもいた）肉体関係を持ち掛け、あっさり受け入れられて逆に驚いた。気持ちいいことは嫌いではないのでこちらから拒む理由もない。彼が下に回ってくれるなら尚更無問題だが、別にイノ自身は上でも下でもいい。初めに決まった方を譲る気はないだけ。指輪があることは行為を止める理由にはならない。 彼自身に執着はない。というより、彼の『体質（力を吸われている？）』に興味があって身体の関係を続けている。どんどん人間から離れていくのを見るのが面白いので、いずれは取り返さなきゃねえとは思っているが別に焦ってもない。もう無理な可能性あるし。ていうかこの子俺の血で吸血鬼になるの？良いね、愉快。それを聞くためにも、頼みの綱とやらの吸血鬼にはぜひ会ってみたい。 戸田には絶対に言わないが、人間が吸血鬼になったらどうなるんだろうかという純粋な興味で彼のことを観察している。ある意味では彼に執着している、人外の思考。いつか実行できそうな日が来れば、今度は致死量の血を与えてみたい。 力を取られたままみすみす死ぬ気はないので、戸田のことは最終的には殺す気でいる。人間にとっては人生の大きな転換点かもしれないが、イノにとっては所詮一時の享楽。殺して食ったら力は戻ってくる？それとも死なない？どうだろうね。そんなの殺してみないと分からないじゃないか。試さない理由ある？ 戸田のことを愛している。疑いようもなく。 自分の一番深い部分で人生含めて死んだ彼の全てを大切に守っており、そこに踏み込まれることがイノの唯一の地雷。大切に鍵をかけて、自分が生きる限り何千年も抱えていく覚悟をしている。 生涯で唯一、最初で最後の愛する人。 名前の由来は「無垢」という意味のフランス語のInnocence（イノセンス）から。 Shape of you / Ed Sheeran 『Come on now, follow my lead』 （さあおいでよ、俺についてきて） 『I'm in love with the shape of you』 （俺は君の体に惚れたんだ）

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