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Fortis･The･Mighty ベース：シナリオオリジナル 特徴様：大きな体 #06F7F7 誕生日：6月22日 「私はフォルティス・ザ・マイティ。気軽にフォルテと呼んでくれ」 【経歴】 乳児の頃、瓦礫の下敷きになった両親の亡骸に抱かれた状態で発見される。両親の遺体は損壊が激しく、身元などの確認は取れなかったため家族等は不明。 その後はアルカナに引き取られ、物心ついた後、本人の強い願いで志願兵士として特例で訓練を受ける。何もなかった彼には訓練で結果を出すことがすべてだった。それ故にか、どんな過酷な条件でも果敢に挑戦し、肉体を用いた訓練の成績は常に上位だった。付けられた名はフォルティス。ラテン語で勇気、力を意味する。 10歳の誕生日、先代の力のアルカナ継承者である『トリーシャ・ザ・マイティ』に才能を見出され、彼女の配下でその能力を磨いていくことなる。 13歳の頃、トリーシャの許可を受けて初めて戦場に出る。恵まれた体格を持つが故に大柄な盾を持ち、防衛網に加わった。 15歳の頃、自分と同期であった兵士たち全員が戦死していたことを知る。家族を失うとはこういう感覚なのかと、喪失感を知った。 18歳の頃、トリーシャ戦死。死の間際、彼女が愛用していた盾を託される。その後、力のアルカナ発現。以前にも増して肉体が屈強になる。 以降、託された盾に恥じないようにと訓練を続け、戦場に出れば必ず生きて帰り、その“力”を存分に発揮してきた。 【人物】 とてもポジティブでおおらか。 原初のアルカナに目覚めた者は、いずれ世界を救う英雄になり得るものだと考えており、その信念のもとに行動している。 力のアルカナに目覚めてから肉体が異様に屈強かつ巨躯になっており、年齢が40代半ばになった今でもその”力”は全く衰えることがない。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ AGE.18 その日は天気が悪かった。 いつも通り、神話生物たちに脅かされる人々を救うべく、トリーシャ率いる力のアルカナ部隊は防衛と殲滅に当たっていた。 戦場に持ち込める雨具などなく、濡れた制服と身の丈ほどもある盾にいっそうの重みを感じながら、泥土を踏みしだき、陣形を作る。 一歩また一歩と前線を上げ、その戦火の中に身を投じていく感覚は死地に赴く兵士としては誇り高き一挙手一投足であった。 今回もまた、我らは凱旋することだろう。そう確信めいた勝利への願望が陣形を作る盾持ちの兵士たちの間に漂っていた。 フォルティスは、良くない空気だと思っていた。油断という言葉が一番似合う空気だと。そしてそれは最も適切な形で現実となる。 盾持ちの一人が声を上げた。一斉に声の方を見やると、陣形の中に怪物が入ってきているではないか。一部の兵士たちが慌てて盾を構え直す。 それが悪手だということはすぐにわかる。陣形の内側に盾を向けるということは正面の敵に背を向けるということなのだから。 降りしきる雨は一変して赤くなった。兵士は次々と鉄臭い赤色に飲み込まれ、誇りを乗せた盾が軽々しく蹴散らされる。陣形は崩れ、断末魔が響く。 長年研鑽を積み重ねた者たちの命が散っていくのは一瞬だった。まるで日々の訓練など無意味であるかのように。 部隊長であるトリーシャの活躍むなしく盾部隊は壊滅。フォルティスも死力を尽くしたが、数の暴力には手も足も出なかった。 走馬灯と共に、命を奪う一撃が彼を襲う。死を覚悟した。 落雷の轟音と共に、雨水を含んだ泥とそれとは別の生暖かい液体がフォルティスの頬を汚した。 血だ。自分のものではない。目の前でトリーシャが腹を貫かれながら自分を庇っている。腹から背に貫通した傷から噴き出た、彼女の血だった。 『師匠…なんで…』 トリーシャは愛用のラウンドシールドで一部の攻撃を防いでいた。それでも、2本しかない人間の腕では対処しきれない一撃があった。 『…なんでってお前、絶望に屈するのは柄じゃないからだよ。笑えよ、少年、私みたいにさ』 体に穴が空いているのも関わらず、彼女は口の端を釣り上げて笑って見せた。雄たけびと共にトリーシャは怪物を盾で殴りつける。その反撃が如何なるものか、衝撃で炸裂した怪物の亡骸を見ればわかるだろう。灯火が掻き消える刹那に見せる大火のごとく、彼女は周囲の怪物を殲滅した。 直後、口と腹から大量の血を流し、トリーシャは泥に倒れ伏した。 『師匠！！』 フォルティスは駆け寄った。雨で滲む視界をぬぐい、彼女に声をかける。それに応えるトリーシャの声にいつものような“力”は感じられなかった。 『これを君に託そう…きっと君の“力”になる…』 そう言ったトリーシャは正円の盾が装着された腕に力を入れる。その腕が持ち上がることはない。これ、と示した盾を持ち上げられる“力”はすでに彼女には残っていなかった。 フォルティスは盾を装着した彼女の腕を掴む。とても冷たい。雨のせいか、それとも────。 『そう…その盾だ…。特注品だからさ…大切にしてくれよ』 遠くから戦火の音が響く。今まで何度も聞いた怪物たちの進行だ。 ────逃げなければ。 『…いけよ少年。生きなければ明日はやってこないぜ』 ────生きてさえいれば、 『明日は笑って過ごしてくれよ』 ────明日はやってくるのだから。 『君の“力”を信じるぜ』 少年は走り出す。託された盾と、その意思を、胸に抱いて。 夢中で走れば、ほどなくしてぬかるみに足を取られて段差を転げ落ちる。全身の至る所を打ち付け、泥にまみれて空を眺めた時、体の中に何かがこみ上げるのを感じた。 フォルティスには、直感的にそれの正体が”力”であることがわかった。この強く、激しく、そして暖かな”力”。己が師の中に感じていたものだ。 異様なまでの熱を持つ体を起こし、これまでに感じたことのない”力”を込めて走る。生きて、また、笑うために。 ふと、雨音が聞こえないことに気づく。しかし、頬を伝う雫が止むことはなかった。 当然だ。 その日は天気が悪かったのだから。 ◆HO : 力 ◆メインウェポン : MAメリケン＆キック＆盾 ◆戦闘技能 : 拳 MA 蹴 盾 ◆名前 : フォルティス・ザ・マイティ 「さあ、私たちの“力”を見せてやろうじゃないか」 ＝＝＝＝＝＝＝ごだるかHO力ネタバレ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ HOXI：力 5ターンの間、自身にダメージボーナスを追加で1d6 また〈原初のアルカナ〉をロールした際の出目が50以下だった場合、装甲貫通効果を追加付与。効果は重複しない。

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