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女性-18歳 華道部に所属する高校3年生。 実家は華道に精通する仕事をしており、その影響で幼い頃から花を生けたり花のことを勉強したりしていた。花を生ける時は髪をひとつに結び真剣に向き合う、その表情や姿勢からさぞかし真面目な人なのだと思われることが多い。 が、それは花を生けているときだけ。普段はふわふわのおっちょこちょいの女の子だ。ちょっと身長が大きいので様々な運動系の部活に勧誘されたが体験だけで諦めた、体力も力もないので。見た目故に勘違いされやすいが彼女の本当のところはこんな感じなのだ。 （HO 姉） 君が見る世界は“異常”だ。 物心ついたころから、あなたの視界は色とりどりの花で埋め尽くされていた。ライラック、桜、アネモネ、アイビー…様々なそれは、人だった。 君は人を人と認識することができず、その顔は花の形をしている。昔に一度だけその話をした際、家族に「絶対にほかの人に言ってはいけない」と強く言い聞かせられたため、そのことを知っているのはあなたの家族だけだ。 （HO 妹）について そんな君だが、最近唯一“人”として認識できる人物を見つけた。それが（HO 妹）だ。彼女を見たとき、思わず声をかけてしまった。「妹になってほしい」と。 彩に満ちた君の視界の中で、一等美しいのは彼女だ。 ----------------------------------------------------------------- 静かな雨が降っていた。それはしっとりと君の頬を濡らし、意識を覚醒へと導く。人だ。君の足元には、一人の人が倒れていた。 その顔は白いチューリップを模しており、その下は真っ赤な血で濡れていた。 この人は一体誰だろう？ 君の細くしなやかな白い指は泥と血で汚れており、じりじりと痛んだ。目の前の光景から目をそらすように指先をさすれば、甘い香りが君を見る。 妹だ。君の、最愛のひと。そのふたつの瞳はしっかりとあなたを捉える。君は彼女のまろい頬へと指を添わせ、誘うように声をかける。 「この死体を一緒に埋めてほしい。」 雨が降っている。紫陽花が濡れている。春は死んでしまった。 ----------------------------------------------------------------- 花糸 かすみ （はないと　かすみ） 3 年生 （HO 姉）の友人であり蒲染 莢の姉 その顔はカスミソウに見えている 蒲染 莢（ようぞめ　さや） 2 年生 （HO 妹）の友人で花糸 かすみの妹 その顔は小さな赤い実をつけたガマズミに見える

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