タグ： 海も枯れるまで HO1

幼い頃に両親が事故で他界し、母方の祖父母に引き取られ、姉と共に暮らしていた。姉の晶(あきら)は高校生に上がる頃に心理学に興味を持ち、医大に入り精神科医となった。 一方で花梨も大好きな晶の後を追うようにして同じように医大に入り、大学卒業と同時に姉と同じ病院に研修医として就任した。 そのタイミングで祖父母が寿命で亡くなり、これから2人だけでも支え合って生きていこう、と決めた矢先だった。 晶の担当していた患者が手のつけ所のない人物で、加えて晶に対して罵詈雑言を浴びせ挙句には暴力までふるっているという話を聞いた。これにはさすがに我慢できず、どうにかしようと動こうとしたが何度も晶に強く止められ、断念していた。 「大丈夫だから」「根気強く相手していればきっと心を開いてくれるはず」と繕ったような笑顔を見せていた彼女だったが、ついに限界を迎え精神を病み、鬱病を発症し最後には自宅内で自殺した。 目の前で愛する姉の自殺現場を目撃してしまった花梨は発狂し、同様に精神を病むことになる。 発狂状態のまま彼は姉を自殺に追い込んだ患者に報復として殺す計画を立て、点滴に薬物を混入し殺害。研修医の立場を利用して責任は8割方、後任の医者に押し付ける形でそのまま退職することに。 そして医者をやめた彼はというもの、いまだ姉の呪縛から逃れることはできず、毎日のように姉の幻覚や幻聴を見聞きして、「それ」と会話をしている。 ベランダを見れば姉の姿があり、海辺を通りかかれば水面に姉の姿があり、刃物を握れば自分の手に姉の手が重なる。それらはすべて彼にとって「こちらにおいで」と誘われているかのように見えて、聞こえるのだ。 それならば、逝かなければ。姉を寂しがらせてはいけない。2人で支え合っていくと決めたあの日から、彼女のそばには自分がいなくてはならない。 幻覚、幻聴、自殺癖、自傷、そして軽度の精神退行も患った彼を救うのはおそらく姉の亡霊だけなのかもしれない。 姉の亡霊が出てくる場所や状況は、決まって「死ねる可能性がある」ところばかり。それゆえ彼は無意識に姉の幻覚を映し、吸い寄せられるように死に向かうのかも。 首元のチョーカーは長めで紐状になってるから、よさげな場所があればすぐ吊るせるしいざと言う時に自分で絞めることもできるスグレモノ！あとは絞め痕とか切り傷を隠すためでもある。自分は別にいいと思うけど、ねーちゃんが何度も言うからさ～～ ピンクのカーディガンはねーちゃんのお気に入りの服！髪色もねーちゃんの好きなヒマワリの色を入れたらかわいいねって言ってくれたよ！ 元からSAN0みたいなやつだけど普通にSANチェックはやってもいいと思う、多分

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