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「死の淵に立たされた人間の最期の言葉は......きっと、真実だ」 【基本情報】 菱田 繋(ひしだ けい) HO1 届人 年齢：33歳 Like：遺書/仕事 Hate：騒がしい場所/根性論 男性医師。 総合病院の緩和ケア病棟に勤務しており、主に末期がんや積極的な治療が困難な患者の心身のサポートに従事している。 性格はアンニュイでややダウナー気味。だが仕事をしている時は穏やかで笑顔を絶やさないように努めている。 それは彼が勤めている緩和ケア病棟が末期がん患者などを対象にした場所であるため、患者にそれ以上不要な不安感を抱かせないためだ。 彼は26歳で医師の国家試験に一発合格している。 研修医時代は総合内科を志していたが、その頃に親しくなったがん患者のがんが進行し、末期がんの診断を受けた後で自殺をしたという出来事を受けて緩和ケア医になることを決心した。 日頃から死に直面した人々と関わっていると、彼らの本心や本音を受け止める機会もままある。 曰く「自分が蔑ろにしてきた家族と過ごしたい」「本当は死ぬのが怖い」「あの人に謝りたい」 彼らに共通していたのはたったひとつの"嘘"だった。 自分勝手に強がって、或いは大切な誰かを想って吐いた健常時の"嘘”が、死を目前にしたことで"本心"へと変わっていく様を何度も経験している。 菱田 繋はその時に零れる言葉を頭ではなく心で「真実」だと信じていたし、同時にその言葉を向けられている相手には、「それがどういう内容であれ聞き届けられるべきだ」と考えていた。 たとえそれが本人たちの望まない「真実」であっても。 菱田 繋がそう考えるようになった背景には、彼自身の過去が大きく影響している。 高校時代に親交の深かった親友が家庭環境が原因で自殺したが、その直前に親友と揉めていた彼は「自分が酷いことを言ったせいで親友が死んだ」と思い込んでいた。 その数年後に親友から菱田 繋に宛てた遺書が見つかり、内容は主に「自分が死ぬのは繋のせいではないこと」「死ぬ直前にした喧嘩の謝罪」「それまで繋に隠していた心のうち」等々が羅列されていた。 それを読んで彼は親友の死の原因が自分ではなかったことに安心するよりも、自分に対して吐いていた嘘の告白に衝撃を受ける。 結果的にそれは親友が彼を気遣っての嘘であったし、本人としてもそのことを頭では分かってはいた。が、生者と死者が腹を割って話すことは凡そ不可能である。 繋側の言い分を伝えられないまま、親友が残した言葉を一方的に受け止めて今日まで生きてきた。 しかし、年齢を重ねていくにつれて「あの時残してくれた親友の遺書があったからこそ自分は親友の本心を知ることが出来たし、それがなければ今の今まで親友の死が自分の責任だと思い続けて生きていたかもしれない」と考えられるようになっていった。 そう思えるようになってからは、これから亡くなる人に対して遺書を書くことを勧めるようになり、それが例え悪人であっても平等にその言葉は真実で、相手には聞き届けられるべきだという思想を抱くようになる。 【取得技能の言い訳】 ・拳銃→本業は医者だが、殺し屋をやっているため。武器は拳銃。 ・応急手当→医者だから ・精神分析→医者だから ・目星→医者だから。手術等に立ち会うことで身に付いた ・ナビゲート→届人として、遺書をちゃんと相手まで届けるため ・信用→病院勤務の医者なので信用は相応にある ・医学→医者だから ・薬学→医者だから ※シナリオ『ドロップアウトディスパイア』について 【遺書屋になった背景】 前述した「死ぬ直前の人間の言葉はどうしようもなく真実だから、それが誰かに向けられた遺書であるならその相手は受け止めるべきだ」という考えのもと遺書屋の届人になった。 親友を死に追いやった人間への復讐と、研修医時代に仲の良かったがん患者が末期がんの診断を受けて自殺した際、その遺族の、患者に対する罪深い言葉を受けて殺したこと、この二度の殺人がきっかけで裏社会と関わっていくようになる。 【HO2と遺書屋をすることになったきっかけ】 元々は彼が研修医時代に勤めていた病院の精神科に罹っていた。 その頃に彼は二度目の殺人を犯しており、興奮による一種の躁状態が慢性的に続いていた。 そんな折に精神科のほうへ呼びたてられた彼はHO2と出会い、彼女の秘めた異常性に自身が人殺しをしたことをうっかり漏らしてしまう。 だがしかし彼女は繋のことを通報するでもなく、ただ受け入れてくれた。その際に「これからも特殊な殺しをやっていくなら助手のような存在が必要だ」と考えていた彼はHO2を相方として勧誘したのだ。 【HO2に対する遺書の内容】 立ち絵→Picrew：朔太郎 様（https://picrew.me/image_maker/158129

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