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君は風邪をひかない、不思議ちゃん 空々杏太。20歳。男。 フリージャーナリストとして活動する背の低い青年。 自分の興味を引くネタを聞きつけるとすぐに取材に出向き、情報収集からWebに記事をアップするまで全て1人で行う。記事の内容はちょっとしたオカルトから数年前の未解決事件まで多岐にわたっているが、読者からはそのまとまりの無さが良いと評価されることもある。 地頭はかなりいいが少々抜けているところがあり、決して博識とも真面目とも言えないまさに「不思議ちゃん」。ついでにかなりの甘党。あざとい。 童顔で低身長なことから幼く見られることが多く、取材の際に子供と勘違いされ苦労しがち。少しでも大人っぽい印象になるためカッチリした服装を選ぶようにしている。髪型はこれが可愛いので切りたくないらしい…… フリージャーナリストという仕事は、決して楽なものでも稼げるものでもない。あえてフリーで活動する彼を怪訝に思う者も多いだろう。 それでも彼がどこの出版社にも属せずに取材を続けるのは、人一倍真実への探究心があるからだ。 真偽のわからない噂話やゴシップが耳に入ればすぐさま調査を開始し、とことん調べ上げて真実を明らかにする。自分の手で記事を書き上げて、自分の意思で公開する。邪魔者のいない彼の独壇場だ。 彼が幼い頃に、彼の父親は亡くなった。 大きな事件を起こし自殺した父と、毎日のように家にやってきては事実無根の報道をするマスコミから逃れるように、彼とその母はその街を離れて今も母の旧姓を名乗っている。 正しいことを正しく伝えることが、彼のモットーである。

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