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納戸色 なんどいろ #008899 【通過シナリオ】 Sibyl -シビュラ-(2022/11/6) Sibyl-シビュラ- Case.4 ↓ネタバレ ----- 平田篤胤は、禍津日神をスサノオ尊の荒魂であり善神としており、人はその心にマガツヒ神の分霊と直毘神の分霊を授かっているとしています。 ↓参考 https://xn--u9ju32nb2az79btea.asia/shinto15/shrine111.html 「呪鐘九怨教(じゅしょうくおんきょう)」に所属する両親のもとで育ったため、信仰や呪鐘九怨教自体が日常になっていた 禍津國人の身体を依代にすることは当時は素晴らしいことだと思っていたが、別人、神として帰ってきて11年経った今となってはさみしさのような虚しさのようなものがある、選択を後悔しているのかもしれないが本人はあまり自覚できていない 11年前の彼とは別人だと思っているしあまり敬意もないがどちらのことも愛してはいるしたまに彼のことを重ねてしまう 見た目信仰心が薄そうだが実際は禍津に執心している 11年前のズ=チェ=クォンの招来の際に発狂し、片目を抉り出したため右目は禍津の目に似た眼(本物の眼球、組織の技術で見えるようにしている)を入れている 11年前の禍津：國人、神となった禍津：禍津さま、呼び分けている ---------------------------------------- CoCシナリオ「Sibyl -シビュラ-」 Case.4配布資料 ■秘匿情報 貴方は暗黒の沈黙のもの「ズ=チェ=クォン」を信仰している。 貴方は「世界救世機構（WSS）」と呼ばれる組織の研究員だ。 その名の通り、神々の手による世界の救済を目的とするこの組織では、「神託の子(シビュラ)計画」と呼ばれる1つの大きな計画が進んでいた。 これは様々な神を人の身に降ろし、その力を制限した上でシビュラと呼ばれる神官を通じて神の意思をコントロールするというもので、 この世にある多くの宗教、多くの神、それらを全てWSSが統括することで最終的には全人類の思想統一を図るという、壮大な世界機構を作ることがこの「神託の子(シビュラ)計画」の構想である。 11年前、貴方はその計画の一環として、同じ組織に所属する恋人である「禍津國人(まがつくにひと)」の身体を依代に、ズ=チェ=クォンの招来を行ったのだ。 結果、儀式は成功。貴方は無事、ズ=チェ=クォン…禍津の神官として選ばれることとなり、シビュラの任に就くこととなった。 この神降ろしの儀式に対して貴方がどのように気持ちで臨んだかはPLに一任するが、これは「禍津國人(まがつくにひと)」が自ら望んだ結果である。 神となった貴方の恋人は、見た目こそ面影を残しているものの中身は別物であり、これまでの記憶も残ってはいない。 これに関して、貴方は少なからず罪悪感を抱えていた。 「おまえにその様な顔をされては彼も浮かばれまい」 と、彼は優しくそう言葉をかけてくれる。 その言動は、恋人のそれと酷く似た空気を纏っていた。 そして数日前、貴方には1つの連絡が舞い込んでいた。 それは東京都心の地下から侵入出来る異空間の調査、及びそこに潜伏しているとされる逃げ出した実験体の確保命令である。 貴方はシビュラとして禍津を使い、この任務に向かわなければならない。 ■PC作成条件 ・クトゥルフ神話技能を20％以上取得している事（上限50％） ・年齢は27～40歳であること ・何かしらの理由で日本語を話せる事（PC間の会話を円滑にするため） ■推奨技能 基本探索技能、戦闘技能、コンピューター　等 ■任務の詳細 目的は異空間の調査、及び10年前に失踪した実験体の捜索である。 信者が行方不明になったとでも言って現地に禍津を連れ出すこと。 異空間の入り口は東京都心、行けば禍津が何とかしてくれると聞かされている。 10年前の儀式は失敗に終わっており、データはほぼ残っていない。 唯一の手掛かりとして、金髪の少年少女が映った写真を渡されているが、これも実験当初の写真というわけではなく、更に昔のもののようだ。 この任務には他シビュラもあと4名参加する予定と聞いているが、その内の1人以外は全員、自らがシビュラであることは自覚していない。 あくまでも誘導する形で向かわせると聞いている為、彼らには計画の実態を明かさぬよう、十分に注意しなくてはならない。 ■目的 他シビュラ達を上手く誘導し、異空間の調査及び実験体の捜索・確保を進めること ■備考 ・現在、貴方は「呪鐘九怨教(じゅしょうくおんきょう)」というWSSが運営する宗教団体に所属しており、神官という立場にある。 　教団の所在地は日本のとある山奥である。規模は200名ほど。 ・呪鐘九怨教(じゅしょうくおんきょう)では、暗室で瞑想をする等して日々を過ごしている。 ・貴方がこの11年間どのように過ごしてきたか、彼とどう接してきたかはKPとPLで相談して決めて良い。 ---ネタバレ ■Case.4 シーンはどこかの会議室へと切り替わる。 そこはどうやら、組織で使っていたビルの一室のように見える。 貴方の恋人…禍津國人はそこで誰かと話していた。 「本当にそれでいいんだな？」 「ええ。構いません」 「物好きな奴だな。自ら実験体に志願するとは」 「実験の失敗、それは即ち依代の死。…彼では心許ないですから」 彼は静かに目を伏せる。その真意は読み取れない。 「ま、それだけ相手を愛してるならきっと実験も成功するだろうさ」 「それは、どうも」 投げかけられた言葉を適当にあしらい、彼は会議室を後にする。 再びシーンが切り替わる。 貴方と彼が廊下で対話をしている場面だ。このシーンを貴方は知っていた。 驚く貴方に構わず、彼は笑顔で話す。 「ですから、次のシビュラの実験、私が依代になりますので」 「いえ、元から神に興味がありましてね」 「実験に参加できるなら光栄だと思って自分から志願したんですよ」 「もし成功すれば計画は大きく前進する。素晴らしいではないですか」 この時の貴方は、彼が本当にそれを望んでいるのだと思っていた。 彼はそのまま言葉を続ける。 「しかし実験が成功しようと失敗しようと、私という人間は居なくなるでしょう？」 「ですから、一応、お別れの挨拶をと思いまして」 「…どうか、これからもお幸せに」 彼は最後まで笑顔を崩さなかった。

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