タグ： 初恋性ストックホルム症候群

4/16 O型　 　芸術家家庭の男女男の3番目に生まれる。幼少から様々な教育を受けてきたが結局自分に才能がないことを悟る。早々に絵で食べていくことを諦め、現在はタクシードライバーをやっている。とはいえかたわらで今だ絵を描き続けており、大変努力家であるが、本人的には未練がましい人間だなぁという自己評価。 　漆間くんとは休憩時間のランチで一方的に知り合った。人当たりのいい素敵なお兄さんだなぁ、という第一印象。時間が合う時は毎回漆間くんの店で食べているのでプチ常連。その後もうほぼ恒例の美術館巡りをしていたところ、漆間くんを発見、迷いに迷って迷って挙動不審になっていたら多分漆間くんの方から声をかけられ晴れて知り合いになった。 「あ、漆間さん、こんにちは、えと、あ、休憩中ですか？すいませんお休みのところ…いやその…今度あそこの美術館で〇〇展がやるんでs…あっご存知でしたか…えと、その…よければご一緒にどうかな、なんて、はは……いや！全然お忙しいと思いますし断っていただいてm…えっ！？いいんですか！？……あ、いやすみませんはしゃいでしまって……お恥ずかしい…」 　2.3年の歳月を経てだんだん漆間くんに惹かれるが自己肯定感の薄さからなかなか告白できずにいた。できればずっと友達でいたい、と思っていたが酒の席でアルコールに弱いのと、漆間くんに気を許していたのが裏目にでて、ぽろっと情熱的な告白をかましてしまう。何故かオーケーされた。付き合った後に理由を聞いたら「実家の犬に似てたから」と言われた。はぐらかさないで〜！ 「かずくんはすごいなぁ、ほんとになんでも出来ちゃうんだね、……ごめんちょっと嫌味っぽかったかも…えっ、と、そうじゃなくて、その…本当に尊敬してるんだ、君のこと」 　その後またまた2、3年の交際を経てはじめくんからプロポーズした。告白があんなのだったので、今度こそはとサプライズを云々したが全てばれていた。漆間くんは優しさと愛おしさで何も言わなかったけど。結局漆間くんがイケメンすぎるしはじめくんが照れるわ照れるわでどっちがプロポーズしてんだかわかんないみたいになってたのかな。 　漆間くんの好きなところは優しいところと気配りがすごくできるところ、世界に漆間くんを嫌いな人間なんて存在していないと思っている。……本気で思っているので自己嫌悪と合わさり日々不安に駆られている。でもなんだか変なところでこだわりが強いのも好き。2人でドライブに行くのがお気に入りで、2人とも運転上手いから交代で運転しながら高速道路乗って遠出したり、たまには隣の県まであえて海沿いの国道を使ってみたりして、2人ともどちらかと言えば落ち着いた人間だからさ、喋ることなくなったら車のエンジンの音だけ聴きながら、結局この時間が1番好きなんだよなって、思う。

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