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『Last Resort』 ヴァイン 魔法使い ？歳(見た目は20後半くらい) 175cm HO2：魔法使い 「ヴァインだ。よろしくたのむよ」 人気のない深い森に住む魔法使い。 中性的な見た目で性別年齢不詳。 赤い宝石が埋め込まれた歪な杖を使って魔法を使う。得意魔法は操作系で、森に自生する頑丈なツル植物を自由自在に操ることが可能。ツルを自分の手足の代わりのように扱っているので、おかげさまで素の身体能力は貧弱。 支えられなければ生きていけないヒモ気質。 ー秘匿ー ​──ヴァインは知っている。 1つ、この世界には"⼈間"と呼ばれる知性ある⽣き物が多く暮らしているということ。 2つ、人間には感情があるということ。 3つ、⾃分にはそれがないということ。 ヴァインは"人間"という種への興味が強い。 感情豊かに生きることができる"人間"に。 誰かを愛し生きることができる"人間"に。 最初は単なる興味本位だった。 しかし、文献を読んでいくうちにヴァインは自分自身もそのような人間になりたいという欲求が湧くようになる。何故かは分からない。ただ自分の本能がそう求めているのだ。 人間になるため、ヴァインは"感情"を理解しようとした。 何をしたら楽しいのか。 何をされたら悲しいのか。 何が起きたら悔しいのか。 理屈では理解することができたが、自分に感情が生まれることはついぞなかった。しかし、状況に応じた適切な感情表現を模倣することが出来るようになる。 しかし"愛"についてはどうも理解できなかった。 どうやら"愛"というものは単純なものではないらしい。自己愛、友愛、親愛、性愛、博愛、偏愛…愛の種類には限りがない。こればかりは自分1人では到底理解できない感情だとヴァインは結論付ける。 ─だから人間を作った。幼い人間の女の子。 厳密に言えば"人間のような子"だが、文献で確認した人間との違いは感じられない。 きっと人間と同じような感情を持つ彼女なら自分に"愛"がどういうものなのかを教えてくれるだろう。 きっと彼女なら自分を"人間"にしてくれるだろう。 自分勝手だろうか？しかしこれも自分の欲求のためだ。ヴァインはそう正当化し、彼女を優しい眼差しで見つめる。 「私はヴァインだ。よろしくね。」 「ツルはね。支えとなるモノに巻き付かなければ自分1人で立つことができない植物なんだ」 Vine つる植物、つる草、かずら ◆自らは直立できず、他の植物に絡んだり、物の表面をはって伸びる植物の総称。

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