タグ： 花去家長女 かざり みなせ

・花去（かざり）家長女 ・誕生日は四月一日 　容姿端麗な自己矛盾の塊の音楽大学院生 ・花去家の長女として弟妹の模範となるべく育てられた。父は期待に応えるべき相手、母にはいつか恩を返すべき相手だと思っている。 ・Xジェンダー　女としての自分に不満はないが、演奏を通じて自分の表現の根源が男性的な物にあると感じてから、自分の女としての立ち振る舞いに違和感を感じていた。が、彼女の家柄と彼女の立場、そして何より彼女自身がその違和感を人に見せる事を許さなかった。 ・バイオリン奏者としての腕は一流。だが、オフで弾くときは必ずヴィオラを弾くようにしている。理由は本来の自分からバイオリンを弾いている外向きの自分への自傷。一周回って本来の自分への自傷であることも、いずれ清濁併せ吞まなければいけない事もわかっているが、まだ心の整理が付いていない。 ・バイオリンの練習の際、過剰にのめり込みすぎると根源的な部分から出る荒々しい演奏になり、首筋や左手にアザを作ったり、苛立ちから頭を壁に打ち付けては、残った痛みやアザから自分の奥底に眠っている男性的な部分に嫌悪感を抱き、舌を強く噛みしめる。 ・男装は菖蒲にヴィオラでの演奏を聞かれたときに「そっちの方が無理してなくて姉貴らしい。」と言われ、思い悩んでいた時に母の昔のビデオを見て、自分の内にある違和感を表出する捌け口として始めた。 ・男女問わず非常にモテる。応える事はないが、基本的に人との距離感を置くタイプなので、嫌悪感を抱くほど実感はしていない。 ・一方で男装している時は自分から女の子に話しかけに行くタイプ。迂遠な自傷である事にはまだ気づいていない。 ・男装する時は決まって数日間予定が空いた時に一人、ないし友人と小旅行の形を取り、ホテルを拠点にして外に出るようにしている。行き先には特に決まりはないが、なるべく機械の音が少なく、人が多い観光地等を選ぶことが多い。 ・彼女曰く姉弟の中で一番マトモなのは2つ下の妹らしい。 ・黒髪ロングはドレスに似合います。異論は認めない。口から血流す黒髪ロング、良いですよね。普段は一つ結びにして横にボリュームを出すようにしている。彼女の根源の無意識の表出。 ・花去家について 　花去家は東京に居を構える家の決まりで算盤や空手、華道や楽器を修めさせるタイプの名門思想の強い一族。 　実際に各界に有力な人材を輩出し続けている為、名実ともに名門といって差支えがない。 　苗字の”花去”はかの菅原道真に端を発するらしく、菅原道真公がこよなく愛していた梅の花を置いて大宰府に流される(去る)際 　に「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」の句を詠んだことに由来するという。 　現在の花去家には水仙から見て曾祖父母,祖父母,両親、そして4人の兄妹がいるらしい。

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