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一人称：トマリ 二人称：（名字）さん、君、親しい人は名前 三人称：君たち 好きなもの：冒険、物語、冬の日のあたたかいスープ 嫌いなもの：にんじん、足がいっぱいある虫 『むかしむかし。 ……といっても、そんなに前の話というわけではなく。 物語はこの言葉から始まるものだから。 本当はほんの少しだけのむかしの話。 一人の勇敢な男の人がいました。 男の人はその心のままに様々な場所を訪れ、 時にはドラゴンを倒し、時には盗賊団の秘宝を暴き、 素晴らしいな冒険の数々をこなしてきたのです。 ある日、男の人は小さなお家を見つけます。 そこは親がいない子どもたちが暮らすお家でした。 ……お家というより、犬小屋という感じかもしれません。 外の子どもたちはお家の子どもたちに向かって 薄汚い野良犬だなんて言葉をかけることもあったから。 それにお家にはかわいい本物の犬もいました。 だからやっぱり犬小屋としましょう。 そこで男の人は、一人の女の子に出会うのです。 女の子は子どもたちの中でもお姉さんで、 小さな子どもたちのお世話をしていました。 うそ、その日はしていませんでした。 お話よりまた少しむかしに犬小屋を卒業したお友達を祝いに ぬいぐるみと野いちごを渡してやろうと抜け出したところ、 先生にとっつかまって怒られていたのでした。 男の人はかわいそうな女の子を見て先生に言います。 「どうか離してやってください。この子と話がしてみたいのです」 女の子は先生の手から助け出されます。 その日から、男の人は犬小屋に通うようになり、女の子とたくさんお話をしました。 自分のこと、家族のこと、そして男の人がした冒険の数々を女の子に聞かせます。 それは女の子が知りもしなかったことばかりでした。 まっしろな画用紙に秘密の洞窟やペガサスの泉の地図を書き出す時のように、ワクワクしました。 晩御飯に並んだいちごのゼリーのよりも、キラキラして聞こえました。 ある日、男の人は女の子を自分の冒険にさそいます。 「君もおいで。広い外の世界を一緒に見てみようじゃないか」 犬小屋のせまくてきゅうくつな毎日に退屈していた女の子は、 彼のその手を嬉しそうにつかみ言うのでした。 「あなたの世界を一緒に見てみたいわ」 「わたしも冒険につれていって」 男の人は女の子と手を取り合って、 危険な荒野に、オバケクジラのいる海に、 様々な場所に出かけていくのでした』 ……なんて、ここは未来のお話だけど。 いつかはそうなるからいいよね。 あ、お義父さんおかえり ねぇ、お話聞かせて？今度はどこに行ってきたの？ ゆらめく魔法市：生還 ■ 働くお道具（羽ペン：Ms.plume） 道具に仮初の魂を与え、操作する魔法。ポルターガイストを再現しようと試みたものであり、民間にも広く重宝されている魔法である。食器や筆記道具に用いられることが多いが、武器にこの魔法を込め、共に戦う戦士もいたという。 【能力】 命令に従いひとりでに動く道具。道具に名前をつけ、それを呼ぶことで命令を受け付ける状態になる。命令を受け付ける状態に切り替えるたび、MPを3点失う。1時間経過すると自動的に命令を受け付けない状態に変わる。自動筆記具に「犯人の名前を書け」などの、探索者の知り得ないことを命令することはできない。 【約束】 道具単体、もしくは道具群に名前をつけ、働かせる時には名前を呼んであげること。呼んであげないと道具は働かない。悪いと、ボイコットを始める。 ■忠告手帳（Mr.poet） 持ち主が忘れている、もしくは気づいていないことを、詩の形で忠告してくれる魔法。ただし、忠告が必要かどうかは持ち主の意思によらないため、必ずしも忠告をくれると盲信してはいけない。人のさだめについて知る何者かの言葉が、一体どこから湧いて出るものであるのか、けして探ってはならない。 【能力】 KPはこの魔法道具を通して、PLに忠告を与えてもよいし、与えなくてもよい。ただし、忠告を与える場合は直接表現するのではなく、詩の形を取らなければならない。 【約束】 使用の前に、事前に決めた合言葉を、必ず詠唱すること。持ち主以外に合言葉を呼ばれると、燃えてなくなるため、知られてはならない。合言葉は魔法道具に話しかけることで、いつでも変更することができる。 そうだ、キョウトとやらへ行こう。：生還

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