タグ： 異能警察は、英雄じゃない HO3 例話

――――――――――――――――― □公開CS ▽台詞 「珠見一眸です。はい、男なんですけどひとみで……は、恥ずかしいので珠見でいいですよっ」 「み、みなさんのことは信じて……ますよ？ 仲間ですもんね。えへへ……」 ▽設定 異能警察第一課に所属する刑事。 何処にでもいるような地味な容姿の男性。人前に出る時は紙袋を被っている。 性格は極度の人見知り。誰にでも敬語で話し、臆病に見えるほど丁寧に接する。紙袋を被っているのもその影響。 だがDAPの仲間たちは信頼しており、彼らの前では素顔を見せている。対応に変わりは無いものの、時折冗談を言うこともあるだろう。 また相手を第一に考えて尊重する性格のため、彼自身も何だかんだで信頼を得ており、皆と仲が良い。 ――――――――――――――――― ‪■秘匿CS ▼秘匿台詞 「みんな何を考えているんでしょうか？ 俺には全く分かりません」 「この紙袋ですか。……人見知りだが、貴方たちには心を許している。そういうシークエンスを作り、可視化することによって、警戒心を弱めることを目的としました。如何でしたか」 ▼秘匿設定 警視庁捜査第一課に所属する巡査。 黒田勘九郎の命令によりDAPのメンバーを観察し、人体発火事件の犯人を探している。 そのため上記の性格や意志は全て演技であり、本来の彼は誰しも予想のつかない場所にある。 本来の珠見一眸。 それは情動と共感能力が極端に鈍く、到底一般的な人間とはいえない存在である。 彼は幼い頃から人の感情が分からず、常識から外れた言動をしては周囲を困惑させていた。 もちろん子供らしい可愛い世間知らずの範囲ではない。倫理や道徳、時には人の命すら脅かしかねない、明らかにズレた言動だった。 だが、友人ができないどころか、実の家族にすら気味悪がられ、”排斥”されかけたところで彼は気付いた。あるいは初めて恐怖らしきものを覚えた。 人間は人間の中に混ざらないと生きていけない。 それから彼はありとあらゆる書籍を漁り、出会う人間すべてを観察し、普通の人間の模倣をするようになった。 人に会ったら挨拶をする。動物の死体は蹴り飛ばしてはいけないし、そもそも殺してはいけない。空腹を感じていなくても、食事は摂らなければいけない。 すべて学ばなければ分からなかったことだった。 けれど、自分のものにした以上、知識はいくらでも自由に扱える。彼は見事に人間社会に溶け込むことができた。 当然、異能によって変わってしまった東京にも。 そして、周囲に流されるまま警察になる頃には、模倣は完璧なものとなっていた。 さて、そこに目を付けたのが彼の上司である黒田勘九郎だった。 黒田はその観察眼で一眸の模倣をあっという間に見抜いた。そしてそれを責めるでもなく、気持ち悪いと思うでもなく、刑事として素晴らしい能力だと言った。 そこからDAPの潜入役に一眸を選んだのだ。 事実、他人に情を持たず、全員平等に観察できる彼はこれ以上ない適任だった。 だが、同時に正義感もほとんどない彼に、”人体発火事件の犯人を捕まえる”のは不可能だ。 一眸がするのはDAPメンバーを観察し、それを包み隠さず黒田に伝えるだけ。 犯人を捕まえるのはあくまで黒田だ。手柄は要らない。 自らの本性を知った上で排斥しない黒田の庇護が受けられるのであれば、捜査第一課の仲間でいられるのであれば、彼は望むことはない。 もちろん、その”仲間”という言葉ですら、一眸にとっては共感し難い概念であるのだが。 ▼シナリオ終了後 ENDA 全生還 異能犯罪は解決し、PCたちは全員、捜査一課に配属されています。 ただし珠見は最後まで捜査一課を優先し、本性もバレています。そのため他PCたちとは敵対こそしていないものの、和解もしていないといった状況です。 (PL的に言うと同卓の2/3と別件で関係切れてしまったため継続行ったりもしてないです……！) 黒田さんにはある程度の信頼があります。 ――――――――――――――――― □その他 ▽備考 ・カラーコード#59B9C6 ▽RP指針 一人称：俺 二人称：貴方 〇〇さん ――――――――――――――――― ■秘匿HO HO3「仲間」 ▼秘匿 貴方は、捜査第一課の巡査を務めており、現在“DAP”のメンバーを観察している。 貴方の本当の上司は浅倉チーフではない。 捜査第一課の刑事「黒田 勘九郎（くろだ かんくろう）」である。 故に、DAP のメンバーは仲間ではなく観察対象となるだろう。 本当の仲間は、捜査第一課の刑事達なのだから。 記録されている異能も黒田勘九郎が根回しし、存在しない異能に書き換えら れていた。 本当の異能名は[クロノス]。 対象物に10秒以上触れることで、触れたモノの時間を進めることも戻すこともできる能力である。 つまりは、対象物を粉々に壊すことも、逆に壊れた物であれば元の状態に戻すこともできる。 また、異能薬との適合率は90％と、好成績を叩き出していた。 では、何故わざわざ本当の異能が隠され、在りもしない異能に書き換えられたのか？ そもそも何故貴方は、DAP のメンバーを観察しているのか？ それは、黒田勘九郎が DAP のメンバー内に人体発火事件の犯人がいると睨んでいるからであった。 故に、彼は貴方に観察の命令を下し、人体発火事件の犯人を見つけ出そうとしている。 異能薬との適合率を低く書き換えられたのは、皆を油断させるためであり、異能の内容を書き換えられたのは、貴方に情報が集まるよう仕向けるためである。 「俺は敢えて浅倉に突っかかる。捜査第一課に居ながら、DAP の奴ら全員を疑える立場になるためになぁ？だが、それだけじゃ足りねぇ。内部の情報はお前が死ぬ気でかき集めろ。分かったな？」 これは、真の上司である黒田からの命令。 DAP の中に人体発火事件の犯人がいるのであれば、これ以上被害者を出すわけにもいかない。 故に、皆を騙してでも観察を続けなければならなかった。 ▼黒田勘九郎について 貴方の直属の上司であり、捜査第一課の警部補である。 出世欲が誰よりも強く、他人の嫌なところを突かせれば右に出る者はいない。 そんな性格なため、署内で彼を慕うものは数名しかいないだろう。 貴方が彼を慕っているかどうかは、貴方しか知らない。 しかし、少なからず彼は貴方の優秀な能力に目をつけており、かなり気に入っているらしい。 ▼職業技能 貴方は捜査第一課に所属していたため、職業技能は「刑事」からとらなければならない。 また、貴方は黒田勘九郎の下で働いていたため、鋭い観察眼を培い、推理力も鍛えられていた。 故に、下記のステータスにプラス補正が反映される。 ・[目星] +50 ・INT +3 ※上限を超えることはない ▼異能:クロノスの効果 対象物に10秒以上触れることで使用可能。 触れたモノを修復したり、劣化させたりすることができる。 この効果は、生物には効かないため、人間に触れても老いさせたり、若返らせたりすることはできない。 （※応急手当などの代用にすることもできません。） この異能を探索中に使用するのであれば、[機械修理]等の代用として使用することができる。 戦闘中に使用するのであれば、対象の武器を[組付き]成功で朽ちらせたり、部品の段階まで分解することができる。 また、天井に触れることができれば、天井は崩落するので全体に「2D10」のダメージを与える。 （※ただし、DAP のメンバーの前で使ってしまえば記録と違う異能であることがバレてしまうため要注意です。）

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