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名の読み　：タツマノジョウ 別の呼び名：不視の黒駒、不視馬(ふしめ)、伏馬殿(ふくまでん) ──────────────────── 「その刀…筋の良い武士の一族とお見受けする」 「名馬などよく言う。俺ももう随分と老いぼれて、背に人間を乗せなくなった時間の方が長くなっちまったのに」 【プロフィール】 「見飢山(みうえやま)」と呼ばれる山にいつからか潜みついている巨大な霊馬。 闇のような漆黒の巨躯、青白い首と頭、霧のように靡く長い尾とたてがみ、そして二本の角を持つ。 馬とあるが、どちらかと言えば麒麟のような風貌だと言えるかもしれない。 かつてはとある武士を乗せて戦場を駆けた名馬「龍馬之丞」として語られていたが、いつ頃からか首を切り落とされても走り続けたという逸話が生まれ、名馬はやがて霊馬「不死(不視)の黒駒」となった。 霊馬となってからは人間を背に乗せることは無くなった──というより、人間から近寄られなくなった。妖怪や幽霊の類となった今では、当然のことであろう。 言動からして厳格な老年男性といったイメージだが、根本的な性格は好奇心旺盛。 もともと人間を背に乗せていたこともあり、人間に対してポジティブな感情を持つ。ただし、自身に危害を加えようとするような者に対してはその限りではない。 人のオーラに敏感であり、邪悪な人間を見抜く（心理学） 姿を自由自在に消したり現したりすることができる。その際、香りを伴う紫煙が立ち込め、それを吸った者は恍惚感とともに恐ろしいほど美しい枝垂れ藤を見る。 その藤の暖簾を潜って現れた龍馬之丞を目撃した際、SAN値チェックの大きさは1D5/1D10程度となる。 基本的には人間の敵にはならないが、だからと言って手放しに安全な存在であるかはまた別である。 人間が自由に手足を動かすのと同じように、悪意なく振り回されるひづめは、恐ろしい凶器となり得るであろう。 【メモ】 ・一人称「俺」、二人称「お前」「貴様」 ・ベースとなっている馬…フリージアン、ばんえい馬、 　首切れ馬、甲斐の黒駒、龍馬(空を富んだ黒駒)、麒麟 ・参考にした神話生物…見えざる馬（マレモンP.107）、ヴルトゥーム（マレモンP.147） ・藤→ふじ→不死→不視 ・競走馬としての名前「タツマノススム」になると良いな…語感の良さ(?) ──────────────────── 【幻香技能について】 龍馬之丞とのPOW対抗ロールに失敗すると、恍惚感と高揚感を伴った、美しい藤の幻覚を見る。ここで犠牲者は再度龍馬之丞とのPOW対抗をし、失敗すると催眠にかかり龍馬之丞に支配されてしまう。 この効果は後遺症として1D100+20分持続する。 《精神分析》ロールに成功するか、龍馬之丞の耐久力が０になると幻香の効果は解除される。 （マレモンP.147 ヴルトゥームの幻覚性の芳香を参考） ──────────────────── 【キャラクター作成について】 （シナリオ「愛飢ゑヲワル」より） ・モチーフとなる神話生物はルルブやマレモンに記載のあるものから改変したもの、またはオリジナルで考えたもので構わない。 →マレモンにある「見えざる馬」をベースにしてオリジナルのものを考えました ・容姿、ステータスに関して、このシナリオではさほど重要でないため好きに設定してよいものとする。 ・SANCの値はPL自身が設定して構わないが、1d100など世界に影響を及ぼすものはシナリオが破綻するため進行に支障がない程度をKPと一緒に考えること。 →1D5/1D10程度にしました ・人間に興味があるを大前提に、攻撃的な性格でないことを推奨する。 ・普段どのような生活をしているかは好きに設定して構わないが、人に大きな危害を加えるなど、事件になりそうなことは起こしてないこととする。 ・いつから山に住んでいるかは覚えていないが、人間に興味があって住んでいることは覚えている。

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