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胡蝶之幽夢のネタバレあり 【ベース】 2015ディレッタント EDU*APP 運転、芸術、信用、図書館、法律、他の言語、選択：乗馬、拳銃 【特徴表】 2-5 鋭い観察力　目星+30 4-6 寄せ餌(1d6:6) 【設定】 常に天使のような微笑みを浮かべているが、中身はかなり冷徹。 常に冷静に物事を判断し、膿と認識したものは腐りきる前に削げ。 子供の頃からそう厳しく教育されていたため、これまでも多くの「失敗した」人々を地獄に叩き落としてきた。 だが、別にそれを悪いことだとは思っていない。 家督を継ぐものとして自社に何かがある前に守るのは当然の義務だからだ。 アルビノで、日光に弱い体質で子供の頃は病弱だった。色んな病や時には怪奇現象を寄せ付けていた。 それもあり、継ぐのは厳しいのではないかと言われてすらいたが、全てを才能と努力と亡き母を悪く言われないようにという負けん気やプライドで次期後継者確定まで登り詰めた。 自分が彼らを下に見る光景は悪くなかった。 もし誰かに靴を舐められたなら、その頬ごと蹴り飛ばして微笑むほど傲慢かつ高潔である。 幻の紅茶《胡蝶 -フーティエ-》が⿇薬アヘンと茶の交配種であることを知った時、 これは間違いなく金になると踏んだ。 未だに伴侶を選ばない自分に対し、後継者の器では無いのではと文句を向けてくる連中の口を塞ぐには持ってこいの話だった。 もし失敗したとしても、それなりに対応は出来るだろう。 徐々にこうしたリスクがあるものに手を出し始めたのは四年前からだった。 オリバーは恋人だった。 本気の相手ではなかった。自分はのちには結婚して子供を成さねばならないし、 そもそも男同士で関係を結んでいることが表に出れば会社にいい影響はないだろう。 本気になるわけにはいかなかった。 だから、少し口論になった時、 「お前はただの愛人だ。こんな風に隠れて逢瀬を重ねる関係をまさか本命だとでも思っていたのか？身分をわきまえてものを言え」と言った。彼には心ない言葉に聞こえたかもしれないが、どこまでも真実だった。 心にあったものが、些細な口論でオブラートもなくそのまま口から出てしまった。 それで彼が自殺するなんて思ってもいなかった。 もっとも死とは遠い男だと思っていた。自分より貧しいのにどこまでも明るく輝いている男だったのに。 いまだにあの日の夢を見た日は吐きそうになる。 オリバーと関わるべきではなかった。そうしたら今もあいつは大きな口を開けてあの酒場で笑っていたのだろうか…。 普段は全く思い出さないように切り替えることはできた。 皮肉なことに本音を隠すことだけは長けていた。 彼との関係は元々秘匿していたため、たとえ彼が亡くなっても自分の生活は全く変わらないのだ。 なのに、彼の死に罪悪感と同時に怒りを感じている自分にも驚いている。 ただのていのいい愛人だけのはずだったのに。 リスクがあるものに手を出そうとするのはどこか、自罰的な行動なのかもしれない。 月に一度、オリバーの好きだったワインを飲みながら自室のベランダできらきら星をヴァイオリンで弾いている。 自分らしくない行動に辟易している。 終わったものにいつまでも思い耽るのは趣味じゃなかった。 《持ち物》 ・『形⾒の指輪』 亡くなった⺟の形⾒。親指にはめるサムリング。 ⼤粒のオニキスがあしらわれており、⽯が曇ってはっきりと⾒ることはできないが内側に何かが刻印されている。

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