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▌名前 : 七楽 鵙(ならく もず) ────────────────────── ▌ 「一文字の方なんだ。百舌鳥だと物騒だろ」 ▪詳細 　モデルや俳優のスタイリストを手掛ける男。 　ファッションのみならずメイクアップやコミュニケーション能力にも長けている。 　ただぺたりと貼り付けたような笑顔に少しだけ違和感を持つ人物も少なくはない。 　フリースタイリストとして働けるほどの実力を兼ね備えているが世界に進出するつもりはなく、日本で安定した収入を得ながら活動している。 ▪来歴 　母親の口紅を試しにつけたら、父親に犯されそうになったことがある。 　元々父親は非常に暴力的な人だった。母親はそんな暴力までも愛し、全身で、体内で、父を受け入れていた。 　幼いながらにその理由がわからなかった。当然だ。 　だからいざ父親の暴力という名の愛を受けた時、体は拒否反応を示す。当たり前。 　けれど目の前の本能に飢える男の表情がそれはもう楽しくって、楽しくって楽しくって楽しくって楽しくって 　楽しくって楽しくって笑いが止まらなくなって、面白くって、きっと生涯で一番笑ったと、思う。思うだけだけど。 　声高々に笑っていれば殴られた。鼻が折れた気がする。それでも笑ってたら唾を大量に飛ばしながら服をひん剥かれた。 　「俺はかあさんじゃないよ」と言えば動きが止まって、ああ母さんのこと愛してるんだと思った。鼻血が喉に通って咽せた。 　本能的に求めてきたはずなのに、理性の壁が瞬時に建てられて勿体無いと思った。血と唾液でうがいみたいな笑い声が出た。暗転。 　次の日母に連れられ病院に向かえば、鼻の骨はやっぱり折れていたし、肋骨も何本かいかれてた。 　先生がすごく慰めてくれたけど、ただひとつ思うことがあった。 　そっか、これが愛されるということなんだ！ ▪夫 　「ご結婚されてるんですか？」 　「かっこいいからいると思ってました」 　仕事で出会った気弱そうな人。俳優の割にやけに自信が無さそうだったから自信をつけさせてあげた、ただそれだけ。 　ただそれだけと言いつつその一面に可愛らしさと愛おしさを覚えたのは事実で、よくよく調べてみればキュートアグレッションがどうとか。 　何せ聞くなら本能からだろうと、飲みに誘ってホテルに連れ込んだら簡単にその正体を見せてくれたので、付き合おうと思った。 　人から見ればそれだけかと問われるものだろうが、本人なりに気に入った相手を証明するに一番手っ取り早い方法だったらしい。 　情緒不安定、その他諸々。十分に可愛らしいと思えたし、支えてあげたいとも思った。 　しかし耐えきれなかった。受け入れることができなかった。 　「舞台が終わったら付き合っていた人と別れてしまう」と言っていたのは本当だったらしい。 　理由を探した。 　本当に愛していたからだった。 　愛していたから、父親のようなクズと重ねて面白おかしく、偽物の愛を以って許容することができなかった。 　罪悪感を抱くと同時に自身の境遇に嫌悪を抱いて、狂った自分に愛を与えた夫を恨んだ。 　ごめんなさい。あなたのことは、愛しているから怖いです。 ▪その他 　アイルランドに向かう予定。公用語は英語なため苦労はしないと踏んだ。 　仕事を続けるつもりはなく老後までのんびり一人で暮らすつもり。 　愛がうんたらかんたらと言ったが、つまるところ自分の"愛"の認識が狂っていたこと(暴力で愛は生まれるなど)を夫で知り、 　本心から愛しているからこそ夫の言動を純粋に受け入れることができなくなっている、という感じ。 ────────────────────── ▌補足 : 　鵙 　 └分解して貝鳥→海鳥から渡り鳥の意。 　　夫の元を離れる様。 　イメソン 　 └benefits - Vaundy ────────────────────── ▌特徴表 : ◇2-5　鋭い洞察力 　└〈目星〉+30。 ◇2-8　芸術的才能 　└任意の〈芸術〉1つに[INT*3}%を加える。 ────────────────────── ▌職業ベース : ◇ファッション系芸術家(ファッション・コーディネーター) 　言いくるめまたは説得、芸術(任意)または製作(任意)、心理学、値切り、変装、目星+個人的な関心の技能二つ 　特記：流行に敏感。相手の服装を見ただけで、社会的地位や収入などがわかる。 　　　　さりげないアクセサリーの価値もわかる。 　変装▶︎精神分析 ────────────────────── ▌ボイスサンプル 　「いらない？そっか」 　「意外と栄えてるんだな。原宿みたい」 　「旭昇」 　「愛してないわけじゃない。それよりもお前という恐怖が俺を襲うだけで」 ────────────────────── ▌HO1 あなたは夫からの逃亡を目論む妻である。 あなたは、夫に強い苦手意識を抱いている。 苦手意識の理由は自由だが、簡単には解決できない理由にする事を推奨する。 あなたはこの旅行を望んではいなかった。しかし、毎年決まっている旅行だからと押し切られ、この旅行先へと訪れる事となった。 あなたはこの結婚生活に「限界」を感じていた。 もう、このままここにい続ける事は、己が身を滅ぼす事に他ならないとすら思ったかもしれない。 あなたは、この旅行の終わりに、夫のもとから姿をくらませる事にした。 あなたの荷物の中には、あなたが生きていくうえで絶対に必要なものが詰め込まれている。 それはパスポートだったり、預金通帳だったり、家族の写真だったりするかもしれない。 あなたは、この旅行鞄の中に、連れて行くものをすべて詰め込んだのだ。あとは、置いていく覚悟を以て。 そして、あなたの荷物の中には一枚のチケットが入っている。 それは、この旅行の最終日翌日の日付のチケットであり、行先はあなたの本来向かいたかった国である。 それは今まで住んでいた国でもなければ、今回向かうメキシコでもない土地だ。 あなたはそこで、新しい人生を送ろうと考えている。 ▼シナリオ開始までに決めておく事 ▪夫に抱く苦手意識の理由 ▪夫と現在結婚生活を続けている理由 ▪メキシコ/住んでいる国以外の行きたい国 【ハンドアウト補正】 →POW14以上 【技能】 秘匿推奨技能：回避、隠密技能 取得不能技能：スペイン語

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