タグ： みなせ かなで

一人称：僕 二人称：君、～君、～さん 医大生。 孤児院暮らしでありながら、並々ならぬ努力を経て大学の医学部へと入学。 そのモデルのような見た目、すべてを受け入れるような優しさもあって学部に留まらず人気がある。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝以下HO1秘匿関係・過去＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「ごく普通の幸せってなんなんだろうね…。」 母親が浮気相手との間に作った子供。 その事実を許せなかった父親は奏が1歳の時に家を出ており、以後母子家庭で育つ。 幼少時より父親がいないこと以外、裕福ではないもののなに不自由ない生活を送っていたが、奏が7歳の時、母親が浮気相手に捨てられ自暴自棄になり始める。 (浮気相手はホストであり、母親の体と払いのいいお金が狙いだった模様。) 家に残ったお金ももう多くなく、愛していた人に捨てられた母親は狂ってしまい、日に日に最愛の人に似てくる奏にその姿を重ね、その狂いきってしまった愛情を奏に向けてくることとなり、奏もたった一人の肉親である母親を拒むことが出来ず受け入れてしまう。 数か月後、連絡も取れず不登校となっていた奏のことを心配した学校の職員が自宅まで来たことで事の次第が発覚。 母親は逮捕され、一人になってしまった奏は学校側の推薦の元、孤児院で暮らすことになる。 それから十数年が経ち、一度母親の歪んだ愛を受け入れてしまった奏は成長した今も人の好意や頼みというものをどんなものでも受け入れてしまうようになってしまっていた。上辺だけ、利用されるだけの人間関係。心から仲のいい友達なんていただろうか。 だけどどんな状態であれ、自分を見てくれる人がいることで生を感じることができた。 自分がその度に何度傷つこうとも、笑顔でいる。奏にとってはそれが生きること、息をするのと同じ位当たり前の行為だったからだ。 もしかしたら他人だけでなく、自分もその見た目で無自覚で人を利用していたのかもしれない。 (孤児院出でありながら大学まで行く費用を出してもらえたのも、院長である女性に対価を支払ってのもの。) ある日、奏の元に警察が訪れ母親が刑事施設内で自殺したという話を伝えられる。 自分宛ての手紙だと渡されたものも、名前こそ自分宛てだったが、その手紙で語られる思い出は浮気相手とのもののようだった。 どうやらあの人は出所しても何度も狂ったように問題を起こし、息子のことすら思い出せないまま最後はひっそりと死んでいったらしい。 その時だった。奏の中でなにかが「プツン」と切れた。 どんな時も流すことが涙が溢れた。 十数年、気づかなかっただけで我慢し続けていたであろう物が一気に押し寄せる。 「教えていただきありがとうございます。悲しくはありますが、過去に離れた母親のこと。僕は大丈夫ですので。」 流した涙を拭きとりそう笑顔で警察を見送ったのち奏は思う。 この世界は、人は、誰も僕を見てくれていなかった。と。 職業表：医師ベース 職業技能：医学、応急手当、経理、信用、生物学、説得、薬学、ほかの言語（英語、ラテン語、ドイツ語）

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