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某警視庁特殊犯罪捜査零課の班長。36歳。 大日本帝国の軍艦、零戦に興味を持ち、軍艦プラモデルを収集癖がある。中でも自分自身の苗字と同じということに惹かれ、航空母艦「加賀」が一番のお気に入りである。故に、零課の京介のデスクの名前タグに「加賀」のプラモデルが飾れているわけだが── ちなみに零課という部署名のせいか、課のエリア周りにはたくさんの零戦が飾られている。勿論、京介が飾ったものだ。 各地の艦艇公開イベント、軍艦に関するイベントがあれば迷わず遠征する猛者。その際は未解決事件の捜査と呈して、遠征することが多いため、署内で自由過ぎて「あ、またあの人軍艦イベントに言っちゃったんですね」と内々を知っている人間にボヤかれるほど問題視されているのだが……実際のところ何故か遠征先で事件を解決する証拠物件、もしくは事件解決の閃きが思い付いたりとするため、班長の座から降格されることは今まで無かった。 性格は限りなく温厚。遠征からの帰省時は必ず課の皆に笑顔で各地のお土産を振る舞う姿に上司という威厳があるのか分からない。 また、考えている時や、喋っている時も瞳が見開いていないため、部下たちは完全に開眼した京介の姿を見たことないかも知れない。 ──単に糸目なのだが。 ──ただ、その笑顔の奥底にはとてつもない怒りが眠っている。 葛藤。後悔。憤怒。ほか言葉にしてはいけない感情の渦が、禍々しくも魂に宿っている。 限りなく温厚で、誰にも等しく相対し、教皇とも呼ばれている彼には決して赦してはいない事件がひとつだけある。 大切な者を失った事件── 自分の直属の部下は皆家族同然と思っている彼にとって、その大切な部下を亡くしてしまったことに関して、だけは──⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎い、と。 そうして彼は今日も直向きに、追い求めている。ひとつの未解決事件を。

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