タグ： sunatsuchi310 海も枯れるまで

眉目秀麗な女性。左足に障害があり、自力では一人で楽に歩くことができないので車いすで生活している。女優の母、劇作家の父の裕福な家庭に生まれ、本や物語に囲まれて育った。経済的には全く不自由のない生活をしていたために、学歴も高校までしかない。幼いころに父に読み聞かせてもらった海が舞台の脚本が大好きで、海に対する非常に強い憧れがある。しかし、現実では一度も見たことがない。 凪紗が左足が不自由なのは父が捏造した嘘であり、本当は健全である。ただ、凪紗は幼いころから車いすに乗っていたために足の筋肉がほとんどないため、実際に上手く立つことができない。 母は多忙であまり家に居らず、帰ってくるたびに凪紗を厄介者扱いしている。 父は、あらゆる人を感動させ、幸せになる脚本を書きたいと思っている。そのために凪紗を足の不自由な娘に仕立てている。いわゆる代理ミュンヒハウゼン症候群である。凪紗に対して非常に過保護であり、それを巡って妻と口論になっている。 父に迷惑をかけたり、母に憎まれていたりと年を取るにつれて、足が不自由で家で過ごしているだけの自分は邪魔な存在だ、とたびたび思いつめるようになり自傷行為を繰り返すようになる。何度か自殺を試みるが全て父に雇われたメイドに止められている。その度にメイドには言い訳をして何とか自殺企図を隠そうとしている。

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