キャラクター保管所
バックアップ
リスト
モバイル版
ヘルプ
ログイン
Twitterでログイン
登録
トップ
Webサービス
キャラクター保管所
クトゥルフ PC作成ツール
ジオローレ・A・フェニーチェ
ID:4767306
MD:8c6c17052af49a6070a8c949fc7f5441
ジオローレ・A・フェニーチェ
タグ:
天城街道
非表示
簡易表示
通常表示
生まれ・能力値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
能力値
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
非表示
簡易表示
通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
↑ページ上部へ
その他メモ
〇ジオローレ・アストラ・フェニーチェ(Giolore・Astra・Fenice)/『Aconite:re』HO1 【白鳥花/白丁花】:「純愛」 【ひまわり】:「私はあなただけを見つめる」「憧れ」「高貴」「情熱」 【白鳥】:「清らかな心」「気高さ」 ・日の光を浴びる度に、まるで振り立ての新雪のようにも、咲き誇った白鳥花の花弁のようにも煌めく柔らかなシルバーアッシュの左側だけを背後へと緩く流したハーフバックにしている。双眸はオッドアイであり、右は晴れた日のアドリア海のようなスカイブルー、左は朝焼けの黄金色。 鮮やかな色彩と相まって、人目を惹く整った容貌をしている。 元は両目とも鮮やかなスカイブルーだったが、幼少期の怪我により左目の色素が抜け落ちてしまった。そのため、あまり人には伝えていないが、左目の視力があまりよくない。 ・輝くような容姿に見合った体系をしており、すらりと身長が高く足が長い。体質的な問題で筋力が中々つきづらく、力仕事は些か不向きではあるが、職業柄、そして何かあったときの為に日頃から鍛えており、体力は無尽蔵。持久力が自慢であり、大抵の物事は息を切らさずさらりとこなしてしまう。 だが、やはり力があまりないことだけは悔しく、たまに見栄を張っては重さに負けてへばっている。 ・基本的には陽気で気さく、よく笑う。表情もころころと代わり、リアクション豊か。 だが周囲が突っ走り過ぎると時折突っ込みに回ったり、逆にやらかして怒られることも多々ある。 場の空気を読みがち。そのためにわざと場を盛り上げたり、逆に落ち着けたりと、周囲を見ながら動くことを意識している。 ・自身への立場の理解、責任感は幼少期から持っているため、仕事には忠実。 そのための努力や勉強もかかしてはいない。時々さぼるが。 にこやかな笑みを浮かべながらも表情が静かで圧を感じるものになる。 明るい表情が凪ぎ、静謐になったときはそれこそ「マフィア」としての顔になる。 そんなマフィアたるべき努力と覚悟は常にしており、次期ドンとしての気概は表ではあまり見られないが、その実きちんと持っている。 ・常に身内、ファミリーのことを考えている。身内に甘い。本質的に人が好きな性格なのだと思う。 身内であればそれなりに好き勝手させるし、大抵のことは許す。 だが、マフィアとして締めなければならないところはきっちりと分かってもいる。 ・ファミリーが賑やかで楽しそうなのが好きなのでその空気に混ざることがほとんどだが、たまに一歩下がって、満足気にそんなファミリーのことを見守っている。 ・――――ただ、そんな立場ゆえか、カッコつけたがりで強がり。 勿論、自分ひとりですべてを為すことはできない自覚があるのと、ファミリーの面々は皆優秀であるために、頼るべきところはきちんと周囲へ頼っている。 また、なんやかんや愛嬌があるため、周囲から可愛がられることも多い。 ただ、本質的に他者へと自身の弱みを見せることが苦手であり、いちばんの本心や本音は自分の中へと抱え込んでしまうことが多い。他者へ心配を掛けたくない感情と、カッコ悪いところをみせたくない、そんな双方の強がり。 そのため、胸中の感情を抱えて些か考えすぎて、ひとりで思考を巡らせ続けてしまうこともままある。変に真面目。 そういうときは、それこそ何も考えずに街へと出たり、ひとりでヴァイオリンを弾くなどして、気を紛らわせている。 ・そういう意味では裏表のある性格をしており、その差を他者へと見せることをあまり好んでいない。 優雅な白鳥は、水の中では懸命に足を泳がせている。そんな水の中の姿を、別に誰かに見せる必要はないだろ? …………なんて、強がっている、未熟な男。 ・軽い放浪癖持ち。仕事がなかったり、時間が空いたりするとたまにふらっといなくなる。 必要があればすぐに戻ってくるが、本当に時たま、ふらりと姿を晦ませて、周囲に怒られることが儘。 一応反省はしている上に、怒られたくはないのだが、それでも結局辞めることが出来てないので、本能のようなものなのかもしれない。 ただ、最近は年齢と立場の自覚もあるため、どのあたりへ行くかざっくりと書いたメモを残すようには意識している。意識は。最近のメモを残せる率は6.5割。 大抵は近場の下町やスラムなどに出て、身分を隠して子どもたちと遊んだり、仕事の手伝いをしたり、或いは気儘にヴァイオリンを弾いたり、何をするでもなく散歩をしている。 ちょっとした街への点数稼ぎ、でもあるが、どちらかと言えば本当に気まぐれ。また、自分たちが縄張りにしてる場所に住んでいる人たちのことはちゃんと知っておきたい、どんな暮らししてるか理解しとかないとさ、な意識。 組織の構成員たちは勿論ではあるけれど、自身のシマに暮らす人々もまた、守るべき対象であるから。 ・幼少期からヴァイオリンを弾くことが趣味であり、今ではそれなりの腕前を持つ。 幼いころから面倒を見てくれているHO3・ダニエルの影響が大きい。きっと、子守唄代わりがダンのヴァイオリンだった。 ダニエルほどではないが、大体の曲は弾くことが出来、クラシックから流行りのポップスまで網羅している。特に構成員たちが好きな曲は密やかに覚えて練習したりも。 賑やかな曲が好きだが、その実、弾くことが得意なのは実は讃美歌だったりする。 ふらりと街へと出たときなどは、時折下町の教会などで演奏していたり、町角の路上演奏に混ざって弾いていたりもする。 ・煙草は吸えるが銘柄は固定していない。一緒に吸う相手に大抵合わせる。 というよりも、実はあんまり、その苦さが得意ではない。ただ、煙草を吸いながらの付き合いがほとんどになるため、なし崩しに吸えるようにした。 …………じゃないとカッコ悪いし。 ・おしゃれや香水には気を遣っており、それなりにコレクションしている。幹部の構成員や気に入った身内には、その人に似合いそうな香水をたまにプレゼントしているかもしれない。 ただ、どうやら飾り付け諸々のセンスはあまりよくない。周囲からのダメ出しによく首を傾げているが、ダメだと言われたらちょと文句はいいながらも大人しく引き下がる。もしかしたら、目よりも鼻が利くのかもしれない。 ・酒豪通り越してワク。蟒蛇。どれだけ飲んでも酔わない。 だが、場の雰囲気には酔うだめ、テンションを合わせることは全く問題ない。 ただ、大抵宴会などでは、最後まで正気であるため、酔い潰れた構成員たちを文句と苦笑と共に部屋に放り投げる貧乏くじを引いていることが多いが、実はちょっと楽しんでたりもするのでまんざらではない。 だってさ、いちばん最後までこいつらが楽しんでる姿見れるのって、特等席だろ? ・また、親父とリーにしか伝えてないが、背中に巨大な翼の入れ墨を入れている。 羽が不揃いな未完成品、然し、美しい羽根。気に入りの入れ墨職人がおり、時折その人物のところに彫ってもらいにいっている。 いつか、羽根が全て生えそろう日が来る、かもしれない。 ・フェニーチェ(fenice):不死鳥 ジオローレの名前は、複数の意味を掛け合わせて。 Giolore(ジオーレ)「喜ぶ」「楽しむ」また、ジラソーレ:向日葵と、スコットランド語での栄光、グローレ。 そして、其処に「縁」、「境界線」の意味のオルロ(órlo)、ラテン語の白鳥(olor)を踏まえて、「ジオローレ」。HO2のネロが黒なので、白としての白鳥をひそやかに合間に込めて。 両親が考えてくれた、大切な名前。 ミドルネームは母方のもの。アストラ、星。どうか輝けと、標となれと、願いを込めた名前。 ・暗黒の祖先の血は勿論母方。 多分、母方のそれなりに近しいところでヨグさまの落とし子の血が入っているけれど、本人も母親も自覚無し。 ただ、母親が早くに亡くなってしまったのはこの血の影響がありそう、だったり、密やかに隠している心臓の原因も此処かな、と勝手に思っています。フレーバーです。 ・イメソン:「バッド・ダンス・ホール」「ヒバナ」「ゴーストルール」「Eye of the Storm」 「Nighthawks」「感電」「ローリンガール」 ・カラーコード:FFFFFB white 完全な白にしなかったのは、B=黒の要素を一部分だけいれたかったからです。 ・誕生日:7/30 【特徴表】 ・49:暗黒の祖先 → 50pt 値:90。 ヨグ・ソトース。 ・20:前職 → バイオリン (フレーバー 17:勉強家、50:受け身) 【花言葉】 23:桜(さくら) 「精神美」「規律」 決して曲がらない強い心。全てに厳しく、全てに優しい。だがそれゆえに折れたら立ち直れるかは分からない。誰よりも強くて、弱い。それが貴方。 86:ペチュニア 「心がなごむ」「心のやすらぎ」「変化に富む」 陽だまりは何故あんなにも気持ちいいのだろう。気づくと貴方の周りには人が集まる。貴方は陽だまり。等しく皆を照らすだろう。だが眩しくはない。貴方の優しさはあまねくやわらか。 51:マリーゴールド 「悲しみ」「嫉妬」「悪を挫く」「勇者」「可憐な愛情」 貴方の勇気は悪を討つ。貴方の力は光りを集める。だけど忘れないで、勇敢と無謀、生と死が隣り合わせなように、貴方の希望は容易く絶望にまみれるかもしれない。 95 毒芹(どくぜり) 「貴方は私を死なせる」「死も惜しまず」 誰かのために死ねるなら。そんなことを本気で考えているのが貴方だ。それはとても危険な思考だ。しかし時には貴方のような人が必要になるのだ。さあ、誰も貴方を止められない。貴方の愛を示すが良い。 【通過シナリオ】 ・『Aconite:re』HO1 ・『Uニbirth』 ・『If』 ・『真実と懺悔室』 ・『「馬鹿な奴」と唸って吠えて』 ・『雨天を仰ぐ』 <以下、『Aconite;re』HO1秘匿情報あり> ・俺は加害者でいなきゃいけない。 ・当人に自覚はないが、些か特殊な血を引いているため(暗黒の祖先)、心臓が普通の人間とは違い右側になる。右心臓。 それ以外は通常通りの配置であり、心臓の位置だけが異なる体質。 当然親父とリーは知っているけれど、他にそれを知っているのは、あとほんの一握りの人間だけ。本当に限られた人間にしか言っていない。 ダニエルは知っててもいいのかな。そのくらいの付き合いみたいだし。 ・だから、もし左の胸を撃ち抜かれても、「――――ほら、死なねぇ」ってにやりと笑えるやつがいい。 唯一無二の絶対の切り札にして、最大の弱点。 ・ファミリーの次期後継者、ということ以外は、きっと極々普通に育った恵まれた青年。 ただ、生まれたときからアンダーグラウンドで生きてきたために、マフィアという職業と、そしてまたその世界は誰よりもよく知っている。 そんな世界の中であっても、恵まれて、そして愛されて己が育ってきたんだという自覚はちゃんとある。 だからこそ、誰よりも何よりもファミリーを愛していて、ファミリーの為であれば、過言なくなんでもすることが出来る。 そしてまた、ファミリーのドンとなるために、そのすべてを捧げる覚悟を、幼少期からしていた。 その覚悟はきっと、普通、の場所からはとうの昔に外れていた。 ・それなりに真面目ではあったが、けれど、幼少期から好奇心と冒険心――――放浪癖は持ち合わせており、小さい頃からちょこちょこと屋敷から一人で飛び出して、スラムや街を探索するのが好きだった。 屋敷の中がつまらない、というわけではないけれど、それでも、幼少期からずっと言われ続けてきた、自分がこの先守ることになるものを、背に背負い続けることになるものを、ちゃんと目にしておきたかったのと。……少しだけ、“普通”がどういうものかって、見てみたかった、から。 自分が”普通”ではないこと、自分のいる環境が”普通”ではないことには、幼心からちゃんと気付いて分かっていた。周りにいた誰しもが自身へ愛情を数多注いでくれたけれど、時折屋敷を満たす鉄錆びた匂いや、カーテンの隙間から見つめたファミリーたちの鋭い表情、そして、焦げ臭い銃弾の香り。自分にとっての普通は、けれど、他者にとっての普通じゃない。 幼い頃は疑問に思わなかったけれど、段々と大きかった好奇心は疑問に変わって、自分の知らないものを知りたかった。自分が見たことない世界を見たかった。…………”普通”ってなんだろうって、思った。 ・だから、それが知りたくて、リチャードやリー、ダンたちの目を掻い潜って、その当時はまだ小さかった身体を活かして、よく外へと飛び出した。 きっと、それが知れれば、自分がこれから先、親父や皆のようになるための、翼のひとつになるんじゃないか、って。 ・ただ、自分がマフィアのドンの後継者だってバレてしまうと大変だとも分かっていたから。ちゃんと気を付けてた。 よく目立つシルバーアッシュの髪は敢えて汚して灰色っぽく。煤をつけて、服装も汚して、時々遊びに行く服屋の老人からいらない子供服を借りて、それに着替えて。 どこにでもいそうなスラムの子どもになって、彼らの中に紛れた。或いは、どこにでもいそうな下町の子どもになって、彼らの中に混じった。 そこで、スラムや下町の生活の様々を知った。彼らの生活が過酷なことも、けれど、彼らも懸命に生きていることも。質素な生活も、その中の贅沢も、己の裕福な暮らしも、恵まれた立場も。質素で過酷な中でも、多くが生きていることも。その中でもちゃんと、幸せや楽しさを見つけて生きているということも。 たくさん、学んだ。 ・スラムの子どもたちに紛れて、彼らが生きるために必要としていた、スリやちょっとしていた盗みなんかも手伝った。 けど代わりに時に、下町でまぎれこんで、彼らが盗みを働いた店を手伝ったり、逆に盗みにきた奴らをとっちめたりもした。 小さな子どもたちの遊び相手になって、同年代や年上の面々には、何処から来るか分からない、けれど面白い奴って思われて、色々と手伝ったり、手を出したりしていた。 ジオローレ、の名前は名乗れないから。だから、「アストラ」の名前で、或いは「オルロ」の偽名を使い分けて、小さい頃からずっと、決して多くはないけれど、それなりの頻度で続けてきた。 ・そして、そんな幼少期。 スラムの中で、とても仲がいい友達が出来た。貧しい少女たちで、姉妹だった。彼女たちの両親は彼女たちが小さい頃に既に亡くなっており、それでも、凛々しくて強い姉が、快活ながらも泣き虫な妹を支えているという二人で。 5歳年上な姉の「シェリル」と、自分と同い年の妹の「エマ」だった。 ・最初の出会いは本当に偶然で、スラムで遊んでいたときに、些か厄介な連中に絡まれていたところを追い払ったら、驚かれながらも感謝されて仲良くなった。それから度々、スラムの中で顔を合わせるようになって、よく遊ぶようになった。 元はそれなりに裕福な暮らしをしていたらしい二人は、けれど、貧しいながらも懸命に生きていた。両親を失って、スラムにまで追いやれて、けれど、いつかまっとうな暮らしに戻りたいと、せめても妹だけでも戻してあげたいと頑張るシェリルと、そんな姉を支えて、姉も、と懸命なエマ。最初は下手に手を貸し過ぎないようにしていたけれど、でも、頑張って暮らすふたりの姿を見ていたら、どうしたって、力になりたいと思ってしまった。だから、少しだけ、少しだけ。彼女たちには少しだけ、他のスラムの子どもたちや、下町の人々よりも手を貸すようにしていた。 だって、こんなにも懸命に頑張っている彼女たち。自分と、そう歳も変わらないのに。必死に、生きようとしている彼女たち。懸命に生きるだけじゃなくて、周りの人たちの力にもなろうとしていて、自分たちよりも小さい子の面倒を見ていたり、近場の教会の仕事を手伝ったりとして、生きる努力をしていた。 ――――こんなに頑張っているのなら、その頑張りが報われたっていいじゃないか。この彼女たちがいつか、楽しく暮らせる街に出来たらいいな、彼女たちのことをひっそりと守れればいいなって、そんなふたりのことを見ていた自身は、幼い内心でそうやって、思ったりもしていた。 ……それに。屋敷にはたくさんのファミリーたちがいたけれど、でも、歳が近い遊び相手があまりいなくもあったから。だから、歳の近い彼女たちと一緒に遊べることが楽しくて、それでいて、守りたい子たちだと、ひそかに思うようになっていたんだ。 ・けれど、10歳のとき。 偶然、スラムへと立ち寄った、自分とはまた別勢力のマフィアの手によって、姉のシェリルは殺された。 嫋やかで美しかった彼女へと、その面々が声を掛けて、けれど、シェリルが断ったことで、激昂した男たちが彼女に暴力を振るった。 一度は飛び込んでそれを止めたけれど、手酷く殴られ、壁へとぶつかった自分の上に積まれていた木材が落ちてきて、顔の左側に酷い怪我を負った。けれど、それを気にせずに、シェリルの手を引っ張って、エマと一緒に隠れる場所を探して、必死にスラムの中を逃げて。 けれど、何とか逃げ切る前に、幼かったエマの体力が切れてしまって、そして自分も、それなりに酷い傷だったから、血が足りなくてフラついてしまって。 それを見たシェリルは、自分たちふたりを、片隅に置かれた古びた物置の中に隠れるように言って、自分は大人を呼びにいくといった。少し走ったところに、彼女たちが懇意にしている教会があるから、そこへ行けば大丈夫だから、って。 ――――止めたけど、止めきれなかった。 ダメだ、って止めようとしたその手が彼女の腕を掴むよりも先に、彼女は走り出してしまって。彼女が曲がり角へと消えようとした瞬間、後ろから迫った武骨な腕が彼女を乱暴に掴むのを見た。悲鳴と罵声、そして、黒光りする銃口と、男たちのギラついた目。咄嗟に、悲痛な声をあげてしまうエマの口を無理やりに覆って、物置の影に隠れ、様子を伺った瞬間には――――銃声は、響いていた。 一発では、すまなかった。何発も。咄嗟にエマを胸元に抱きしめて、手で彼女の耳を覆った。聞いちゃダメだ。けどきっと、姉の最期の悲鳴と、男たちのあの声は、エマの耳にだって届いてしまって。 何とかしたかった。けれど、…………壁へと追い詰められていたシェリルを、助けることができる術は、幼い自分には何も持っていなかった。 ――――その銃口と、ギラついた目をした男たちの危険を、自分はずっと前から知ってしまっていたから。 ・どのくらい、身を潜めていたか分からない。けれど、何とか顔をあげたその時には、男たちも、シェリルの姿も無かった。 だから、エマのことを教会へと預けて、自分のケガを見て驚いたシスターたちが止めるのも聞かず、シェリルの姿を探しに行った。 探して、探して、――――見つけたのは、濁った海の中だった。 オフィーリアの絵画。もしも美しい水辺に浮いていたら、そんなそれを想像しただろうけれど、其処に美しさの欠片もなかった。 花ではなくゴミと、透き通った水面ではなく濁った海面に、傷だらけで浮いていた彼女の姿を見つけた時には、咄嗟に海に飛び込んでいて。 沈みかけた体を何とか抱き上げて胸の中に収めたときには、もうその心臓は動いていなかった。 当然だ。肩に、胸に、腹に、腰に、足に、穴が空いていたんだから。手酷く殴られた痣が、顔や腕、足にはあって、傷だらけで、一部は青黒くなっていた。骨だって曲がっていたんだろう。 けど、けど、そのままにしておくことはできなくて。抱き上げて、抱きしめて、…………それから何とか水から上げて。教会のシスターたちのところに、連れていった。 それから、埋葬を頼んだ。エマのことも任せた。――――自分にできることは、何もなかったから。 …………自分が生きるために、シェリルのことを助けにいけなかった、見捨てた、自分には。 ・そして、其処が、明確な確証だった。 ”普通”じゃない俺たちは、”マフィア”は、こんなにも容易く、普通を壊すことが出来る。 知ってしまった。分かっていたつもりだったけれど。あんまりにも明確だった、あんまりにも確証だった。 ショック、はあったかもしれないけれど。ちゃんと分かれたことは、必要だってその瞬間思ってしまったから、ああ、自分も”こちら”側の人間なんだと、強く思った。 ・シスターからの応急手当と服だけは代えさせて貰って、屋敷に戻って。流石にその時は、きっと親父からもリーからも、ダニエルからも手酷く怒られて。心配されて。 すぐ手当をされて、しばらくは大人しく休んだ。大けがの影響もあってか、生まれてはじめて高熱を出してしばらく寝込んで。 体調が戻ったときには、左の片方の瞳が、青から澄んだ金色に代わっていた。 ――――シェリルの綺麗な髪の色と同じになってしまった、皮肉だった。その瞳が、あまり上手く残像を結ばなくなってしまったことも。 以来、左目の視力が落ちてしまっており、左側の反応に弱い。ゆえの目星70。今の年齢に至るまでの訓練で、日常生活に問題はなくなったけれど、今でも少し左側を庇う癖がついてしまっている。 ・そして、10年前のこと。後悔はしてる。けれど、背負う覚悟もしてる。とっくの昔から。 マフィアであるということ、仲間を守るということ、それらの長になるということ。 つまるは、数多の血の上に立つということでもあるから。 ・マフィアでない人物を殺さないで済むならば、それが一番スマートでもあるし、良い解決策なのだと思う。 けれど、そんな理想論だけの甘い世界でないことは、もう痛いくらいに分かっている。 だから、あれ以来、多くを殺した。必要があれば。躊躇いなく銃口を向けて、引鉄を引いた。 引けるようになっている。 ・…………ただ、少しだけ。シェリルのことを殺した男たちと、結局してることが変わらなくて。 それが頭に過ったときは、何とも言えない気持ちになった。 少し吐いた。それが頭に過ると、今でもえづいてしまいそうになるから、あまり考えないようにしていて。 そして、時折どうしようもなく、命へと向けた銃口が震えそうになるのを、覚悟と強がりで隠している。 情けないと思う。未熟だと思う。カッコ悪いと思う。 ――――けれど、自分がどうしようもない人間なんだと、その度に見せつけられて、どうしようもない自分に、いつだって自嘲が漏れた。 …………全部ひっくるめて、俺だから。だから、カッコ悪いところは、…………胸の奥底に刻まれた後悔は、誰にも見せないで、俺だけのモノ。 それを後悔だなんて、口にも表にも出す資格は自分にはないんだ。 全部隠して、全部背負え。水面の下を覗かせるな。強がって、笑え。それがいつしか、本物になるように。 ・そして、その日の夜に。長らく会っていなかった、幼馴染の彼女。――――エマの元へと向かった。 風の噂で、孤児院を出た彼女が、入れ墨職人の元へと弟子入りしたのを聞いていたから。 驚く彼女に頼んで、翼を、背中に彫ってもらった。彫ってもらい始めた。 未完成で、不揃いな、白鳥にも、不死鳥にも似た、そんな翼。 はじめて、だった。エマも、初めてそんな大きな刺青を彫った、といっていたけれど、その割には歪でありながらも、見事なものであり。 以来、ずっと背負っている。 ・そして、自分が誰かを殺す度、或いは、ファミリーにかかわる誰かが死ぬ度に、翼に羽を増やしていった。 最初は風切り羽根しかなかった背中が、今や、それなりの羽根で埋まり、翼が大きく背中を侵しつつある。 その翼と、痛みと、自分の行いを全て背負って、その先へと歩いていくために。 https://twitter.com/amagi_trpg/status/1771892564360417354?s=20 ・ファミリーのことは愛してる、信じてる、何よりも。 多分自分自身よりも、ファミリーのことを愛してる。 ・けど、だからこそ。 全部背負って、全部見つめて。全ては俺に帰結する。そうなるとも思っている。 ファミリーのヤツらがバカなことしたら、必要だったら俺が後始末なんとかするよ。 ファミリーのヤツらが全力やるなら、全力出せる場を整えるさ。 ・愛してるから、何かあったときに、俺で終わらせてやることだって出来る。ホントだぜ? ――――全部、全員、何もかも。俺のもんだ。 ・本音も、本心も、弱い心も何もかも、隠してしまえば誰にも見えない。 強がって、背筋を伸ばして、不敵に笑え。 ファミリーのドンとして、相応しく在れるように。 それが、俺自身に望まれること。俺自身が、望むこと。 ・俺が死ななきゃ、親父が死ななきゃ、ファミリーは死なない。 そして、俺はフェニーチェーーーー不死鳥だ。不死鳥は死なない、例え何度死んだとしても灰の中から蘇る。 だから、そう、俺は死なない。 ファミリーの為に、俺は死なない。 愛してるぜ、俺のファミリー。 ・「裸の勇者」が似合うね。https://www.uta-net.com/song/313286/ ・劇物:https://www.uta-net.com/song/177751/ 【通過シナリオ】 ・『Aconite:re』HO1:SAN値+13,サブマシンガン+1,聞き耳+2,心理学+13,クトゥルフ神話+6 ・『Uニbirth』:SAN値-5,クトゥルフ神話+5,目星+1,信用+1,サブマシンガン+11,夢見+3 ・『If』:精神分析+1,目星+1,拳銃+1,歴史+2,図書館+8,イタリア語+10 ・『真実と懺悔室』:変動なし。SAN値チェック3回クリティカルしてる。は? ・『「馬鹿な奴」と唸って吠えて』:SAN値-2,目星+2,芸術(歌唱)+1 ・『雨天を仰ぐ』:医学+5,CON-11 <以下『Uニbirth』ネタバレ有> ・『Uニbirth』:END-B1:SAN値-5,クトゥルフ神話+5,目星+1,信用+1,サブマシンガン+11,夢見+3 3C1F。真理が20。 技能1:聞き耳 技能2:信用 技能3:心理学 技能4:拳銃 技能5:回避 技能6:ヴァイオリン 技能7:サブマシンガン 真理成功までSAN-8。(9回目で成功) 真理成功までSAN-1。(殻を割る判定。2回目で成功。) アザトースとの謁見 → 成功、6の減少。アイデア失敗。 六つめ、ななつめの部屋のSAN値チェッククリティカル。なに? おまえ。 【後遺症】 ・「貧血」 CON-11。1d11 → 1週間。というか、1卓分。健康優良児かお前。 しばらく貧血になる。減ったCONはシナリオ直後はそのままだが日数を経過すると元の値まで戻る。戻るまでの期間は「1d(減ったCONの数)週間あるいは卓数」。1週あるいは1卓ごとに1回復する(元の値を上限とする)
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ
エラーメッセージ
「クトゥルフ神話TRPG」は
ケイオシアム社
の著作物です。
クトゥルフ神話TRPG