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潮田千秋（ウシオダ　チアキ） 40才　男性　登山家/元山岳写真家 『狂気山脈〜邪神の山嶺〜』 HO1A:孤高の人 【三行で説明】 マイペースで世間的には口数少な目＝ミステリアスな印象。 山に登る事以外は殆ど何も出来ない単細胞 有名な登山家だったが、事故で名声を失った。 以下生立ち等余文 …… … 両親は地元の小学校に勤める教員で、至って平凡な幼少期を過ごした。 ジャングルジムの上から公園で遊ぶ他の子どもを見ながらぼーっとするのが好きだった。 成績は中の下。 運動神経は良かったが、これといって興味を惹く部活動も無くずっと帰宅部だった。 何か彼の琴線に触れるものがあれば、と両親は何度となく機会を与えた。 そのうちの一つが登山だった。 さほど高くない初心者向けの山だったが、山頂からの見晴らしに千秋は心を奪われた。 しかし振り返るとより高い山脈が見える。 「父さん、次はあそこに登ろう」 高校を出るまでは父親が付き添って居たが、大学からは山岳部に所属しそこで基礎的な登山を学んだ。 在学中、ヒマラヤ各峰の踏破を当面の目標に掲げ、同じく志の高い部員達と鍛錬に励んだ。 しかし体力お化けで怖いもの知らずな千秋と違い、名峰への登頂を成功させるにつれ一人また一人と彼の元を離れて行った。 仕舞いには彼のバディである駿だけが残り、卒業後は2人で起業し山岳写真家として活動した。 こんな自分に着いてきてくれる駿を、生涯唯一のバディにすると密かに誓った。 当初の目標通りヒマラヤ山脈の殆どを制覇し、その中でいくつも最速登頂記録を塗り替えた。 体力と技量に物を言わせた強引なアルパインスタイルを得意とした彼らを、メディアは「最速のバディ登山家」と持て囃し一躍時の人となる。 駿は世間からの期待が大きくなるに連れ、いつしか千秋よりも無謀なプランを組んで来ることが多くなった。 都度実現可能なレベルに修正し挑んだが、なんと無く彼の焦りの様な物を感じ取って居た。 世界最高峰のヒマラヤ山脈、エベレストを凡ゆるルートから完全に踏破しようと複数回数年にわたって登頂し続けた。 その何度目かの登山で彼らは天候不良と雪崩に巻き込まれ、流れに飲まれたバディを千秋は救えなかった。 記者会見では彼の「天候不良は予見できていたが、日程を変えなかった」との発言に、記者達の非難が飛び交った。 瞬く間に彼らの名誉は失せ、相棒を死なせた無謀な登山家として表舞台を去ることになる。 その後は以前の強引な登山を捨て、国外を渡り歩き山岳ガイドや、登山隊のサポートをして生計を立てている。 今でも彼の熱心なファンは最前線への復帰を望んでいるそうだが、千秋にそのつもりは無かった。 狂気山脈が見つかる迄は。

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