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「隷属が、人との繋がりだと思っていました」 ベース職業：メイド 職業技能：応急手当、聞き耳、 製作（掃除）、心理学、目星、ほかの言語(英語) 特徴表 15【天才】生まれつき頭の回転が速い。INT+1。 36【格闘センスの持ち主】幼い頃から道場で鍛えられてきた。素手の戦闘技能(キック、組み付き、頭突き)の基本成功率は50%である。 母親は大炊御門などという仰々しい名前をしているが、分家の末娘のため他の兄弟とは違い自由恋愛結婚をした。若い頃に瑠愛を産みそのまま結婚……とはいかず、旦那となるべき人は妻子持ちだった為に慰謝料と手切れ金だけを用意しそのまま疎遠に。若く綺麗だった母はその金で家政婦を雇い遊び歩いていた。瑠愛12の時、気まぐれに始めたパート先の社員さんと大恋愛後結婚。家族のかたちも、愛され方も、愛し方も知らない瑠愛はそんな新しい家に居辛さを感じてしまっていた。 中学生になり、逃げこんだ先で出会ったのは、瑠愛よりも少しだけ年上で少しだけ大人な、バイクを転がし喧嘩に明け暮れる男の子達。似たような境遇の子らが集まるそこに瑠愛が馴染むのもはやく、気が付けば「総長の女」と呼られ慕われる立場になっていた。他にも女がいようが喧嘩に巻き込まれようが女同士の喧嘩に発展しようが、別に良かった。そこには瑠愛が求めていたものとは違う形かもしれないが、確かに「愛」が存在していたから。 15の夏、妊娠が発覚した。愛人は大量にいたが本命は瑠愛だけだというので、産むことにした。うんだら、親になればなにか分かるんじゃないかと信じていた。信じ込んでいた。支えてくれる人がいた。気遣ってくれる人もいた。だから、頑張れる気がした。 16の時に籍をいれた。変わらず夫は女遊びを止めなかったが、咎めることはしなかった。家に帰り、子供を愛でることはしてくれていたから。愛せる気がした。歪でも、何も分からなくても。我が子と不義理な夫を。彼を慕う人たちを。愛せるような気が、した。 ――子供が死んだ。瑠愛がちゃんと面倒を見ていなかったからだと夫は主張したが、彼女は知っていた。買い物に行くからと子供を任せた家に、女が入っていったのを。気を利かせ少し遅めに帰れば子供が、死んでいた。その事実を目にしたとき自然にあふれた涙に、瑠愛は我が子を愛していたのだと悟らされた。……誰もが夫の肩を持った。絶縁状態だった母親は、こちらの生活があるから干渉してくるなと言い放った。すべてに、見放された。 堪らず逃げ込んだ何でも屋のあの人以外。 水落瑠愛、18歳。告げられない想いを胸に抱いて、今日も滅多に鳴らない電話の前に腰を下ろす。 家政婦として、助手として。あの人のそばにいられるあらゆる理由を、こじつけて。

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