タグ： 瑠璃 #1e50a2

遺書屋の相棒である翡翠とは幼馴染。 瑠璃の名前は偽名。翡翠からもらった。とても嬉しい。とても大事。 翡翠とはお家がお隣どうしで、小さい時から仲良しだった。 小学校の途中で瑠璃の両親が離婚。母方に引き取られた瑠璃は遠くに引っ越すことになり、文通で何とかお互いに連絡を取り合っていた。 その間に母親が再婚相手を連れて来るが、そこから家庭環境は悪化の一途を辿ることになる。 再婚相手からのDVで毎日のように暴力や暴言を振るわれ、心身共に疲弊しきった瑠璃は翡翠に依存するようになる。その果てに母親が瑠璃に遺書だけを遺して自殺。再婚相手と二人きりの生活が始まりかけた頃、翡翠から人を故意に殺してしまったという連絡をもらう。 そこでふつりと瑠璃の中で糸が切れ――気づけば、母親の再婚相手を己の手で殺害していた。 瑠璃はそのままの足で翡翠の元へ向かい、翡翠を抱きしめて、 「私も人殺しになったよ。これでお揃いだね」 と言って笑った。 それから瑠璃と翡翠は、ふたりを隔てようとする表社会を捨てて、裏社会へと足を踏み入れた。 世間的には行方不明という扱いになり、数年前に死亡判定が下された。 遺書屋になりたいと言い出したのは瑠璃の方。遺書屋をしようと思った一番の理由は、翡翠からもらったお手紙が嬉しかったから。そして、母親の灰になったからだと遺書を、自分に対する愛を綴った遺書を見て、自分たちの書き記した言葉はたとえ本人が死んだとしても残り続けるのだという事実に気づいたから。残された言葉だけは、自分を裏切ることなくただただ静かにそこに在り続けるのだという事実に魅了されたから。 言葉は偉大だ。遺書とは素晴らしいものだ。 一度人を殺し裏社会へと逃げ込んだ自分たちは、人を殺しながら生きていくことしかできない。ならばせめて、彼らの言葉をこの世に遺そう。そうすればきっと、自分たちが彼らを殺すことにも意義が生まれるのだから。 「……あれ、それじゃあ。私は、翡翠にどんな言葉を遺せばいいんだろう」 1d100 甘い (1D100) ＞ 58 1d100 辛い (1D100) ＞ 42 1d100 苦い (1D100) ＞ 79 1d100 酸っぱい (1D100) ＞ 94 1d100 暑い (1D100) ＞ 39 1d100 寒い (1D100) ＞ 46 1d100 寝る (1D100) ＞ 57 1d100 食べる (1D100) ＞ 4 1d100 お酒得意 (1D100) ＞ 52 1d100 お酒好き (1D100) ＞ 89

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