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幼少に親を亡くし、以後親戚に引き取られ育てられた。高校を出ると同時に家出した。 「………長い間！！！お世話になりましたくそ！！！」 このご恩は返すまで忘れませんので毎月仕送りはしている。 少し前に一緒に暮らしていた彼氏に浮気されたが、「お前のことは知らんけど私は好きだし別れる必要なくない？？」と言ったら逃げられた。（尚本人はさして気にしておらず、ちょうちょに逃げられたくらいの感覚である。） 家がなくなったので、元々ルームシェアをしていた幼馴染の生理の重い女と再び同居をし始めた。出戻り開口一番、「ただいま〜お世話になります〜」と言ったら同居人は「やっぱりな」みたいな顔をしていた。解せなかった。部屋の掃除は手伝ってくれた。 ｳﾆｸﾛで服を売りさばく職に就いており、始業ギリギリに店へ行き閉店作業を終えたら速攻で帰る。 毎月生理の重い同居人をけらけら介護しつつ、一緒にゲームしたりと楽しい毎日なのでとても満足している。 この女にだけは逃げられたら困るなぁと思っている。 趣味はネトゲ。別に全然上手くないが楽しくやっている。何に楽しさを見出しているのやら。　 大切なものは同居人と自分 好きな食べ物は帆立の貝柱 嫌いなものは虫と納豆 最近気になっているものは檸檬柄のパジャマ お気に入りの家具はノートPC、ひとだめソファ 今一番同居人に贈りたいものは着るビーズクッションとジッポ（次はひよこ柄がいいなと思っている。） 休日の楽しみは朝一にのんびり飲むあったかいコーヒー 以下通過シナリオのその他メモ欄芸人【キルキルイキル】 【キルキルイキル】 朝、見慣れない自宅で目を覚ます。 いつも通り、二人分のコーヒーを淹れ、二人分の朝食を用意する。 席に着く。目の前には誰もいない。そもそも椅子が一つしかない。 「………あ、まちがえた。」 作りすぎた朝食にラップをして、冷蔵庫にぶちこむ。コーヒーは流す。 昼、部屋にあった洋書を読んでみる。なぜか読める。 内容は小難しくて、頭が痛くなる。 「ねぇ、これあんまりおもしろくないんだけど。」 本棚に戻し、見慣れた漫画を手に取る。 夜、鏡の前に立ち、残された煙草をくわえてみる。 うさぎ柄のジッポライターで火をつける。 鏡に、ぎこちなく白い棒切れをくわえている女が映る。 「………わたしだと、全然さまになんないよ。ふじのちゃん」 明け方、上着を羽織り、外にでた。

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