タグ： 新刊をこの手に！ むてんか

ベトナム生まれ。 轟ゆみるはペンネーム。 彼女は軍事会社を経営している親の元に生まれた。 その生まれ持った特異体質のせいもあり、両親は彼女を兵器とし育て上げ、道具として彼女を使った。 彼女には名前がなく、サーベラスと呼ばれていた。首に巻かれた鎖のようなマーク。標的を決して逃さない敏捷性。 傷ついてもすぐに治る不死性。そして、どんなものも守り抜くその精神力から地獄の番人ケルベロスからサーベラスと名付けられた。 そんな彼女に転機が突然訪れた。オーダーとして日本のＧＡＲＤＥＮへと派遣されたので。 彼女は日本に来てその文化の違いに困惑した。 自分の鍛え上げた能力はＧＡＲＤＥＮでの仕事には役には立つがそれ以外では、何も役に立たない。いや、ＧＡＲＤＥＮでも足を引っ張っている。 彼女はてんで、周りとコミュニケーションをとることが出来なかったのだ。今まで両親ともまともに接してこなかった彼女は、全くというほど人との接し方が分からなかったのだ。 そこで彼女はコミュニケーションを学ぶべくして、技術主任のアーキテクトに助言を請うたところ、テレビや本を読むといい、世事や人の感情が分かるようになると言われたのだ。 彼女はそれから、ひたすらこれを実行した。 そして、彼女は出会う。ジャパニーズカルチャーに・・・ 彼女はこの出会いに感謝した。彼女の世界に色がついたのだ。今まで存在したのは首にあった茨模様と血の色の赤のみ。 そこをジャパニーズカルチャーはそんな彼女を複数の色で染め上げたのだ。 彼女はそれから、貪欲になった。今まで封じられてた自分の意志が突然破裂するかのように表面に出てきたのだ。 ただ見てるだけ、読んでるだけでは満足出来なくなった。 別にメインヒロインと結ばれなくてもいいのではないか？ そもそも愛に性別は関係ない！サブヒロインが報われてもいいはずだ！ 彼女はそして筆をとる・・・ 原稿素早く仕上げる敏捷性。 不眠でも問題ない不死性。そして、期限を守り抜くその精神力で今日もコズミックマーケットに挑む。 彼女は毎回３冊の新刊とおまけ本を印刷しており、それぞれＢＬ、ＮＬ、ＧＬの本を一冊づつである。そしてその三冊を購入したらおまけ本を配るとなっている。 ファンの間では、彼女はＢＬがふさわしい、ＧＬが～とか、３つ合わさってこそ、轟ゆみるだと様々な論争が繰り広げられている。

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