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さみしがりないびつなこ。きれいなどれすみにまとい、かれいなすてっぷくるくるり。どれすのしたにはなにがある？ おててにあるのはきんのひとみ。じゅんすいなじゅんぼくな、きたないめ。 ねぇ、わたしはどうしてうまれたの？そんなりゆうも、だいじだったユキナすらもうしなって。 くるくるり。くるったまいをおどりつづけて、ゆがんだ<してんし>のつばさがわたしをつつむ。 ──── 日記。 「2105 3/9わたしは選ばれたって、葵先生が言ってた。だから雪菜と仲良くしなさいって。選ばれたって言っても、そんなに何かできるような気はしないのに。他のみんなも仲良くしてくれる。優等生の早希ちゃんも。でも、お隣のユユちゃんは違った。冷たい顔で、わたしを見て、『かわいそうに』って言った。どういうことなんだろう？」 「2105 3/28遠くの部屋にいたオリヴィアちゃんがいなくなったらしい。雪菜が言ってた。仲良しだったのにどうしちゃったんだろう。最近そんな子が多い。葵先生もどこかに行っちゃったし。テレジアちゃんはユユちゃんと早希ちゃんはいなくならないといいなぁ。ちょっと怖かったけど今は優しいから。雪菜は占いで、『みんなに会える』って言ってくれたけど。本当かな？本当だと、いいな。」 「2105 4/1ユユちゃんがいなくなった。雪菜に謝られた。みんな死んじゃったんだって。会えるなんて嘘だったんだって。この街を守らなきゃいけなくて、だからって。わたしが怒って、泣いて、雪菜の手を払ったの、そうしたら雪菜がグシャって潰れて真っ赤で赤い赤い赤い赤い雪菜刃がお腹に刺さってわたしが抱きしめたらそのまま冷たい雪みたいにめちゃくちゃに溶けて潰れて壊れちゃったの。ねえ、どうして？どうしてみんないなくなったの？」 「2105 4/2早希ちゃん、この街を守れないんだって。もう死んじゃうんだって。研究員さんが言ってた。だから、わたしが行かないといけないんだって。でもわたし、もう守りたいものなんてないよ。どうでもいいの、さよなら」 これは、オリヴィアとだけの秘密。

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