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古武術『神谷流古武術』の師範代(仮)。子供の頃から要領が悪く、勉強も頑張っても人並みだった為、頑張っても無駄という考えが頭の中にある。 競争社会から早々にリタイアした小学校5年生の彼を危惧した両親が何か習い事をさせて性格を矯正させようと様々な習い事に通わせ始めた。 何か一つでも長続きしなければ納得しない両親にうんざりしつつ、選んだ習い事は『神谷流古武術』だった。 『神谷流古武術』を選んだ理由はいくつかある。 一つは競技人口が少ないため、大会等が存在せず、競うことが無いから。 二つ目は当時の師範が適当な人間だったこと。技を教えればひたすら反復練習だったためサボるのも簡単だったから。 最後は練習終わりに同門の大人や師範の奥さんがお菓子を持ってきてくれることだ。 そのため、長らく続けていられたのだが、高校在学していた頃に一つ問題が出来た。 周りの大人が、師範を除き、彼に勝てなくなってきたことだ。 将来ためになるかならないかもわからない反復練習を行ってきたおかげなのか、もともと彼に才能があったのかは分からないが、あれよあれよと強くなってしまい、高校卒業の頃には師範から教えることは何もないと言われ、何故か師範代（仮）という立場をもらってしまった。ちなみに師範代は師範の奥さんである。 師範は彼に師範代の立場を与えると、夫婦の時間を取り戻すために事あるごとに奥さんと旅行に発ってしまう始末。 そうなると道場に通う人たちに教鞭を振るうのは誰になるのか…… 望んでもいない立場に引っ張り上げられた彼を待っていたのは自分より年下の受講生を鍛える立場。幼い頃から自分よりも年上の人たちとの会話が多かった彼は若い子とのコミュニケーションは地獄のような時間だった。 それでもやらなければならない。旅行から帰ってきた師範に何を言われるかわからない。 そのため、現在若い子との接し方を勉強中。若い子怖い…… 一人称：俺 性格：なまけ癖があり、いつも少しダルそう

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