タグ： たくくまDX

生まれて間もない頃、路地裏に捨てられた子供。 スラムでホームレスに拾われ都合のいい労働力として育てられる。　スリや空き巣で食い扶持を稼ぎそれを育ての親に上納しながら幼少期を過ごす。 強い者に媚び諂いながら日々を過ごし、額を地面に擦り付け靴を舐めて命を乞うた。 赤ん坊の頃からその様な生活に浸っていたために本人も何も疑問を持たずに常に人の下に自分を置き続けた。 ある日、仕事を済ませてねぐらに帰ろうとしたときに死体を発見した。 そのスラムでは死体事態は珍しい事ではなくざらに見られるもので何時も通り死体を漁って帰ろうとしたとき側にその死体の物だったと思われるギターケースを見つけた。 多少は金になるかと思い、そのケースを家に持ち帰って中身を検めると中には大きな銃が入っていた。 自衛用になるか、取り回し面倒だななどと考えつつソレを手に取る、まばゆい光が辺りを激しく照らした。 その瞬間に爆発が起こったと勘違いして気絶してしまいそうになる。 意識を失う直前に金髪の男を見た気がした。 突然の衝撃とともに目を覚ますと目の前にはその金髪の男が居た。 容姿や佇まいを見るとそれまでの経験と嗅覚を遺憾なく発揮し、その結果即座に頭を垂れて名も知らない男へと服従の意を示した。 男は名を『鴻鈞道人』と語り自分を従僕として使うと言った。 もちろん強者に媚び諂う習性を持っていたため何の躊躇いもなくそれに頷いたがこれが波乱の始まりだと知らずに。 まずは「住居に案内しろ」と言われたが「ここが住居です」と答えると怒声が響き渡った。 次に「食事を出せ」と言われて普段なら中々お目にかかれないハンバーガーショップ裏のゴミ箱で手にした残飯を出すと今度は拳が振ってきた。 「何をしようにもそもそも金が手元にない」と言うと今度は銀行強盗に連れて行かれた。 さすがにこれは死ぬと思うい隙を見て逃げ出そうとするが、ふと目を離した瞬間男が消えそこには大きな銃があった。 使えるかと思い見覚えのある銃を手に取ると男の声が響いた。 とにかく自分を目標に向けてぶちかませとと急かす銃にしたがって「とうとう自分も頭がおかしくなったか」などと考えながらターゲットの銀行に向かって1発撃った。 目の前に大穴が開いた。 その後、自分が男から力を受け取っていることやレネゲイドやオーヴァードの存在を知り、男を「師匠」と呼ぶことにした。 曰く、「自分に力を与えてくれる存在は全員師匠」と言うことらしい。 それから毎日のように彼の我侭をかなえる為に強盗恐喝殺人などを繰り返していく内にFHにスカウトされることとなる。

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