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【生い立ち】 物心つく頃にはもうそばにいたように思う。彼女___朝日菜 結とは幼馴染だった。家は隣同士でお互い自分の家のように行き来していた。 結の母は結を産んですぐ儚くなってしまったらしいとは、母から聞いた。男手一つだった結の父を、俺の両親が気にかけるのは必然だったと思う。 家族のような存在だった。いつからだろう。俺は、結のことを兄妹のようには思えなくなった。一人の女の子として意識するようになった。 そのせいか、そっけなくなることもあった。そんな俺を結は笑い飛ばした。どうしたのかと思っていると、結は言った。 『』 俺たちは付き合うことになった。楽しかった。毎日が。 笑っている結がかわいくて、喧嘩することもあったけど、そばにいるのが幸せだった。 そんな時、結の父が亡くなった。 続くように、結が精神病に侵されるようになった。 結は気を使って病を笑い飛ばしていたけれど、あの時の笑顔とは違う。 俺は結に心から笑って欲しかった。だから猛勉強した。病を治せる方法がないかと。探した。探して、探して。それしかできることが無かったから。時間があれば結に会いに行った。他愛もない話をして。 結がごめんねと謝った時があった。いつも気を張って明るく振舞っていた彼女が落ち込んでいた。だから将来の約束をした。『本当は、治ったら言おうと思ってたんだけど、...俺と結婚してくれませんか?』と婚約指輪を渡した。いつもと違う、改まった言い方で少し照れくさかったけど、指輪を見て嬉しそうにしていた結を見たら渡してよかったと思う。 治ったら、結婚指輪を買いに行こうと約束をした。 俺が医師になって。次第に快方に向かって行った。なのに。どうして。 結は静かに息を引き取った。認められなかった。認めたくなかった。体が勝手に動いていた。手当たり次第、全ての分野に目を通していたことが功を奏したのだろうか、 それとも____。真っ当な手段ではない。イカれている。だけど止まれなかった。今彼女は。ずっと不安が消えない。 世界一特別な女の子。君が笑ってくれるなら。そのためなら俺はなんだって出来るよ。 倫理観 天パ 彼女：朝日菜　結(あさひな ゆい) 明るい。 イメージソング 一途/King Gnu イージーソング/メガテラ・ゼロ

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