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・人から暴力であろうが言葉であろうが、クソデカ感情を向けられることに快感を覚える。 ・特に生理中の女の子が情緒不安定になっているときのクソデカ感情が好き。 ・生理って人間の神秘だよね。尊い（きしょい） ・保健室にトマトジュース（血の色に近いから）とタピオカ（卵、排卵から察しろ）が常備されている（きしょい） ・ヘビースモーカー（タバコ嫌いな子だと手っ取り早く嫌な顔してくれるから） ・付き合っても手は出さない ・お腹とか背中に切り傷とかある ▼過去から現在 「…少しだけ昔話をしようかァ。 これは、愛されたかった母親と愛し方が分からなかった父親、そしてその間に出来た子どものなんてことはないありふれた日々の話。」 その子の家はそれなりに普通の家でね。母親は生理が重いからかホルモンバランスの関係で度々機嫌が悪くなってしまうだけで可愛らしい家庭的な母親だったし、父親は少し気が弱いけど仕事を頑張っている人だった。 まァ実際はそう見えるように見せていた、に近いんだけどね。 どういうことかって？実際は、母親は今風に言うとただのメンヘラで、外に出て人と関わりたくないから家にいただけ。父親はそんな母親の姿を見たくないし、何か言って当たられるのが嫌だったから仕事に専念して家のことから目をそらしていたっていうこと。 なんでも二人とも両親が政略結婚に近い感じで、幸せな家族って言うのを体験していなかったんだってさァ。 ははっ。面白いよねェ。そんな人たちでも誰かを愛して幸せな家族を作れると思ったんだってさ。蛙の子は蛙っていうように、結局自分が体験していないことは出来ないし、そんな状況で育った二人が合わさっても同じことを繰り返すだけだろうにね。 これだけだったらまだそれなりにお互い距離はあれど支え合って生きていくこともできたんじゃないかなァ。 問題は二人の間に出来た子どもでね、こんな環境で育ったからなのかそれとも…元々素質があったからなのか、ちょっと厄介でねェ。 何がって、まァまァそんな急かさないで。すぐわかるからさ。 そうだなァ、その子が自分の求めていること…いや性癖と言ったほうが正しいかな。初めてそれに触れたのは幼稚園の頃でね。 ほら、小さい頃って好きな女の子とか気になっている子に意地悪しちゃう男子っていただろう？その子もそのタイプだったんだ。 ある日、好きな子がお母さんから買ってもらったと言ってね、素敵な髪飾りをつけてきたことがあったんだ。それを見たその子はねェ、「かわいいね、すてきだね」って褒めた直後になんてことない顔で…それを、壊した。 その後は言わなくても分かるよね？もう女の子は大号泣。先生も女の子も「なんでこんなことするの！！」って。 その時のことは今でも覚えているよ。 後悔しているんですかって？違ァう違ァう。 その時ボクはね…すっごく興奮したんだ！あァ、ボクが求めていたのはこれなんだ！！ってね、 おっと、急に大きな声を出してごめんね？びっくりしたよね。大丈夫？それならよかった。あァうん、続きね。 その子はね、大切なものを壊すこととかじゃなくて、強い感情…この場合は怒りかな。そういう大きな感情を自分に向けられることにとても喜びを感じる子だったんだ。 その後はもう混沌としか言いようがない状況でねェ。女の子は泣いているし先生は怒っているしなのに当の本人は笑顔で鼻血を流しているんだから。その日は先生に呼ばれてきた母親に手を引かれながら帰ったよ。 家に帰ると父親も帰ってきていて、二人にどうしてあんなことをしたんだとか、駄目だろとか色々言われたなァ。正直話の内容はほとんど覚えてなくて、ゆるんだ口元を隠すために必死に俯いていたっけな。だっていつも自分にそこまで関心のなかった二人が自分に怒ってくれているんだから。 いやァ、そこからはやんちゃしたなァ。たくさんの人を困らせた自信があるよ。でもさ、人間って満たされると、もっと、もっともっと欲しい、って思っちゃう生き物だしィ、親から向けられる感情のほとんどがさ、親が自分自身の世間体のために向けているものってわかったら物足りないし、なんかむなしいしでさァ…そんな時に一つ思いついたんだ。 ん？あァ何か知りたいよね。まァうん。ここまで話したんだからもう全部話そうか。 思いついたのはね、この愛に執着している二人の愛を壊したときどんな感情を見せてくれるのかなってこと。そしてそれをボクがやったんだと知ったら、どんな感情を向けてくれるのかなってね。 何か大事なものが壊されたときってさ、人間って本当に分かりやすくなんらかの感情を向けてくれるんだよねェ。怒り、哀しみ、憎しみ、色々あるけど大事なものって絶対に存在するから、それを壊すのが一番早いって思ったんだ。 その時やったのは、本当に簡単なこと。ただ母に父親が別の女の人といるところを見たよって、一番情緒が安定していない時に伝えるだけ。その時までそれに近いことは少しずつ伝えてはいたけど、核心には触れなかった。 いやァ生理の時の女性っていいよねェ。ただでさえホルモンバランスが崩れやすい女性の身体にまだ追い打ちをかけるかのように精神的に弱くするんだから。本当にかわいいよ。 話を戻すね。元々母は生理が重かったっぽくてねェ、いつが最大で精神的に弱くなるのかなんてことは分かりやすかったよ。 で、実際に母に伝えた後は大騒ぎ。父はやっていないの一点張りだし母は嘘をつくなしか言わない。あの二人のあんな大きな感情見るのは初めてだったなァ。 あー…、今思い出してもあの時の母の感情…最っ高にかわいくて素敵で興奮したよォ。あんなに強い感情向けられるなんて、父は幸せ者だなァとまで思ったよね。 でも誤算だったのがそのまますぐ二人は離婚したっていう事。実際に父は他の人と不貞なんて働いていなかったから、母の精神状況も踏まえて父の方に引き取られたんだよねェ。 しかもその後、なんとか母と会わせて自分が全部考えてやったことだよォって伝えたかったんだけど、その計画をたてているときに交通事故で父が亡くなってしまってねェ…。本当に残念だよ。伝えた後の反応が見たくて見たくて仕方がなかったのに。 父が亡くなってからは父方の親戚の家を転々としたんだけどさァ、こんな子供誰も可愛いとは思わないし、あの両親どうやらお金に困っていたらしくてよく親戚を頼っていたから嫌われていたんだってェ。 ボクとしては嫌悪感を向けられながらの生活で、大きな感情を向けられるからちょっと楽しかったけどねェ。 ボクの人生の中で一番の大きな感情は最後の母の感情だったから、それに似た状態を作って再現しようとしたこともあったんだよ？自分で言うのはあれだけど、顔はそれなりにいいからそれなりに彼女も出来た。あァ生理中にわざと嫌がることとかもしたっけ。 でもやっぱり母には勝てなかったなァ。父が羨ましいよ、あんな素敵な女性と結ばれたんだから。違う人間として今母に会えたら結婚を申し込みたいくらいだよ。あァでも、誰か他の人に抱かれた女性は好きじゃないんだよなァ。感情を向けるとき誰か別の人が基準にあることが多いから気分悪いんだよねェ。 それに年齢的にもそろそろ落ち着き始めると思うしなァ。うん、やっぱりキミみたいに思春期真っ只中で、男性経験のない女子がいいかな。 あっは、そんな表情しないでくれよォ興奮するから。 …なーんてね。最近キミ他の人と会っているでしょ。やだなァ、先生に隠し事するなんて。そうだ、新しい出会いにプレゼント…とまではいかないんだけど、実は既に用意していたんだよねェ。 そうそうプレゼント。最近キミお母さんとお父さん仲悪くなっている気がするって話していたよね？なんでだと思う？ ふは…あは、あははは！！！！いいじゃんその顔！最高だよォ。あァ、かわいいねェ。はぁ…本当に大好き。ありがとうねェ、キミが他の人と身体の関係を持ってくれたおかげでその顔が見れた。本当にありがとう。 警察に言うから…？うん、そうしてもいいよォ。別に今更警察のお世話になることに対して何も感じないからねェ。それにィ、最初から普通の人みたいに愛せないって伝えてたよね。 何？今までもこんなことしてきたのか、罪悪感はないのかって？ さっきの話聞いて罪悪感があるって思っているなら補習が必要なレベルだよォ。あー、でも一人だけちょっと残念だなって思っている子はいるかな。キミには教えないけどね。 じゃあね。今まで楽しかったよォ。ばいばぁい。 ▼総括 ・中学生が好きな処女厨 ・変なマザコン拗らせている ・クズだけど優しいのでメンヘラほいほい ・純粋に捕まったほうがいいと思う ▼自殺した生徒について 　自殺した生徒…かァ。一言で表すなら残念で仕方ないかなァ。 　あァ自分の性癖のことでもあるけど純粋に残念だなと。 　あの子のことはそれなりに知っているよ。多分この学校の中だったら誰よりも知っているんじゃないかなァ。もしかしたら両親よりもね。 　あの子はよく保健室に来てくれていてねェ。それこそあの子が今どういう立場にあるのかということも理解していたつもりだよ。それが仕事だしね。 　そんな一生徒に過ぎない子に対してどうして残念で仕方がないと思うかって？そうだね、いつものボクなら特に何も思わないし、ましてや残念なんて感情すら湧かないだろうね。 なんでこう思うのか…そうだなァ少し彼女との出会いから話していくとするか。 　あの子が入学した時と同時にボクもここに就職してね、いい子いるかなァなんて思いながら入学式を眺めていたよ。そしたらいきなりバタンってすごい音で人が倒れるもんだからそれはびっくりしたよね。そう、その倒れた子が彼女。 　体育館って寒いでしょ？そこに緊張と生理とで貧血で倒れちゃったんだよねェ。その時介抱したのが最初かなァ。 　その後も度々保健室に来ることがあってねェ。 　え？あァ、ボクのタイプの子ではなかったよ。生理の時でも少し精神的に不安定になるだけで別に興味もわかなかったし。勘違いしないでほしいんだけど誰からでも感情を向けられて興奮するわけじゃないからねェ？ 　でも、一度だけ怒られたことあったっけなァ。 　当時のボクの彼女にちょっと飽きてきたときにさァ、ふと目の前で手をこうストーブに近付けて火傷したら、少しは違う感情見せてくれるかなって思ってやってみたんだよね。そしたら丁度保健室に入ってきたあの子がさ、すっごい怒ってくるんだよ。ボクの彼女は冷めた目でこっちを見ていたっていうのにね。 　「なにしているんですか！自分の身体を大切にしてください！！」ってね。えェ、そういうキミは自傷行為しようとしたことあるってつい最近話していたのに何言ってんだって正直思ったよねェ。 　いつもなら、大きな感情を向けられたことで興奮する所なんだけど不思議とその時は違くてねェ。なんかこうほわって、感じたことないあたたかさを感じたんだ。あの時向けられた感情は気持ち悪くて仕方がなかったよ。 　でも、自分の感情で分からないっていう事が初めてでねェ、だから過去のこと含め本人に聞いてみたんだよ。そしたら「先生は誰かに自分を見てもらいたかったんじゃないですか？愛して欲しかったんじゃないですか？」って言ってきたんだよ。意味わかんないし、まさか自分があの両親みたいに愛を求めているとかバカバカしいって思ったからそんなわけないって思っているんだけど…。まァいろいろなことを愛に結び付けるところとか中学生らしいよね。 　あの子といると分からないことだらけで困ったよォ。 　分からなかったからわかるようになればいいと思ったのが興味を持ったきっかけかな。あとはあんな気持ち悪い感情を二度と向けられないように、あの子も他の人と同じ感情を向けてくれるようになるようになればいいって思ったんだァ。 　それからは段々会う時間も増えてねェ、学校外でも会ったことはあったよ。、何を言えば喜んで、信頼してくれるかなんてことは分かっているつもりだから親密になるのは簡単だったよォ。 そうそう、他の人みたいな感情を向けてくれることもあったよ。ただやっぱりその時も少しだけ気持ち悪くてさァ。本当に何だったんだろうね。 だから仕返しではないけど卒業する前に何か大きなこと仕掛けて、最後に感情ぶつけてほしいなァって思っていたんだよ。それなのに自殺してしまって…。本当に困った生徒だよねェ。 結局あの気持ち悪さが何なのかわからなくなってしまったし、また最後に感情を向けてもらえなかった。 ▼総括 ・大きな感情を向けられたかったのは自分を見てほしかったから。愛して欲しかったから。 ・怒られたときあたたかい気持ちになったのは純粋な自分への心配だったから。そんな感情向けられたことなかったので、知らない＝気持ち悪いに変換されてしまった。 　（今まで怒られるときとかはその人の自己保身の為や、自分の価値を下げないようにとその人自身のための感情だったから） ・全部図星だったけど認めたくなかっただけ。 ・他の人より自殺した生徒に向けていた感情は大きかったが、恋愛感情まではいかない。どちらかというと未知の生物に対する研究欲 ・と、本人は言っておりますがいなくなった後の喪失感はすごい ・またあの気持ち悪い感情向けてほしいなァ、あれ？自分の中にあるこの感情なんだろォ 知ってるかそれが愛やぞ。お前も誰かを愛したいんだよby.PL 尚、本人はこれに気付いていない。一生悩めばいい。 ソプスク通過後 ・杏のことは好き。愛して…いるんだろうなって感じ。初めての感情に戸惑う日々 ・でも他人から感情を向けられるという行為が好きなのは性分なので竹林や杏に叱られつつもまだ多少しか改善はしていない。 ・打算的な感情を向けられることへの嫌悪感はすごくなっている。 ・目の前に本当に助けを求めている人がいたら、おそらく助けに行くのだろうと。 　知らない人が死んでも別にっていうスタイルですが、自分の腕の中で誰かが死ぬということは嫌だろうなと感じています。 ・今は杏がいなくなることや、気持ち悪いと感じていた感情を向けられなくなるのが怖い。（相変わらず純粋な気持ちに対しての耐性は少ないです）

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