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紫木 春嵐（むらさき しゅんらん） 一人称：俺の時と僕の時がある 二人称：君 本名は紫木 嵐（むらさき あらし）。 紫木家の長男であり、ひとまわりほど年の離れた妹がいる。（妹：いとは） 自由を尊重するのんびり屋の両親に育てられ、公園を駆け回るより絵本や児童小説を読むような子供時代を送る。 そのまま順調に本の虫に育ち、小学校の頃に授業中にこっそりと小説を書きはじめ、今に至る。 小説を書くことより、小説が世間に見つかり、「小説家」ぶらなければいけない方が、努力をした。 （非常に狭いコミュニティの中で生活をしてきたせいで、大勢の他人と話すことにカロリーを使うため） 見ている人の力が抜けるようなへらへらとした笑みを浮かべるのが標準装備。 彼の作品の根底にあるのは「愛の物語」であると、ファンは支持する。 春嵐いわく、「物書きというのは孤独である方が良いとされるが、あいにく僕には素晴らしい両親と愛おしい妹がいるからね」とのこと。 ■デビューのきっかけ 文芸部を専攻していた大学で、司書の資格をとろう、とぼんやりと思っていた頃。 ゼミの担当でもあった教授に「嵐くんの小説をコンクールに出したら、レポートを免除してあげる」と言われ、 今まで興味がなかった文学賞に応募することにしたのだ。幸い、書き溜めた小説は山ほどあった。 3つほど有名な出版社が定期的に開催しているコンクールに応募したところ、全ての出版社から声がすぐさま声がかかり、 驚いたものだった。一瞬で「紫木 春嵐」という小説家は、世間に認知されることとなった。 （一瞬各コンクールの受賞で賞金がすごいことになったため、家族で旅行に行った。楽しかった） ■作品の傾向 ジャンルに統一性はなく、目についたもの、思いついたものを何でも書く。 ファンタジー、恋愛、推理、ホラー、SF……ジャンルは多岐に及ぶが、中でも評価を得ているのは 「現代ファンタジー（ローファンタジー）」の作品だ。日常の一コマに、少しだけ不思議な要素が加わり、 読み手を感動させる物語を多く書く。 無理のない設定なのでメディアミックスもしやすく、いくつかの作品はドラマ化・映画化されている。 ■良部賞の受賞候補作品 ・作品名「まばゆいひと」 ・ジャンル：ファンタジーフィクション ・簡単なあらすじ 架空の都市「七平（ななひら）町」に住む人々は、小さな頃から大人にこんな話をされる。 「この町には”ななひらさま”がいるんだよ」 「"ななひらさま"は人差し指くらいの背丈で、いつもすばしっこくて、普通の人間には光のように見える」 「"ななひらさま"に気に入られた人は、願いをひとつ叶えてもらえるんだって」 「だから"ななひらさま"に気に入られるように、善い行いをするんだよ」 ひとり、天国にいってしまった大切な飼い犬に会いたいサラリーマンの話。 ふたり、現状に満足していて願いなんて見つからない主婦の話。 さんにん、誰かに愛してほしい女子高生の話。 よにん、盲目の少女の話。 ごにん、偽物の家族を何よりも大事にする父親の話。 「ねえ、それじゃあ"ななひらさま"の願いは誰が叶えてくれるの？」 ――これは、”ななひらさま”に出会った、5人の登場人物から成る群像劇。 ■『今回の自探索者が文庫本になった時の冒頭一行』 そのやわらかな笑みは、無意識のうちに万人の警戒心を解く。しかしその心の内では、ごうごうと、無限の文字が力を持て余すようにうずまいていた。 誰かが言う。彼はまるで、春の嵐のようだ――と。 ■紙魚のうた（生還）……花布のどか　23/3/11

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