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27歳保健室の先生。女の子。 穏やか。ほんわか。 ｢〇〇やよ〜｣ ｢あら、どないしたん？｣ ｢あ〜あ、怪我したん？みしてみぃ。｣ ｢そらあかんわぁ。…でもええ子やなぁ、えらい悩んだやろぉ…？｣ みかげ あんずちゃん（15歳）とは、特別な関係だった！ お互い家族仲が悪い同士で、相談受けてるうちに共通点が沢山見つかっていく。 絵を描くことによって、セラピーになっているのか、2人とも絵を描くのが好き。 居場所がないと言っていた彼女を最初はどんな風に慰めればいいか分からなくて、でもあの頃の自分がされたいことを思い出して、抱きしめたり、頭を撫でたり、めいっぱい褒めたり、母親の代わりにもならないけど、出来ることは沢山やった。誕生日プレゼントだってこっそりあげたし、言われたかった｢生まれてきてくれてほんまにありがとうなぁ、あんずはええこやわぁ｣と、頬を撫でたりした。 大切にしていた。 自分の過去 ……自分は顔がよく生まれてきたらしい。家族の誰にも似ていない。何故か母にも妬まれる始末。姉には強く当られて嫌がらせを常日頃から受ける。 学校では女子に嫌われ、男子はいやらしい目付きでこちらを見てくる。(ような気がする) 登校しづらい日ばかりだけど、学校を休むと教師の父に殴られる。顔に傷がつくと、そこしか良いところがないのに、と母と姉に笑われる。 勉強出来なくても、せめて学校にさえ行けば家からは逃げられる。 自分より可愛い子が転校してきて、その日から自分は虐められなくなる。 代わりにその子が虐められ始める。1週間〜１ヶ月ほどは安心してしまった自分がいた。 でもある日彼女と自分が重なって、勝手に体が動いて助けてしまう。そこから転校生の子と仲良くなる。 ふたりぼっちになる。 ※この辺りで両親離婚。父に引き取られる。 父も亡くなり、一気に転校生ちゃんにのめり込む。 孤独。孤独だ。 お互い依存(お互いと言うより、透が家も学校も居づらいから)して、やがて口に出しては無いけど付き合っているのと同然の行為にも及ぶ。 そこでやっと同性が好きだったんだなと気付く。 同性が好きというよりは、その子が自分を受け入れてくれるから好きになってしまったのかも。 卒業して高校までは連絡を取りあっているしデートもするし、しっかり恋人らしいことをしていた。 でも大学生になった辺りで関係を解消しようと言われる。 どうやら、もちろんのこと凄くモテたらしい。彼氏が出来たんだとか。そういえば私たちは付き合おう、って言ってなかったなぁと思う。 一方スクールカウンセラーとしての勉強をし始めていたのもあって、感情の抑制方法がある程度分かってしまった。 諦めてしまえばいいんだと。 期待しないことが、幸せへの第1歩なんだと言い聞かせて。

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