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のだけ むじな 寡黙で無愛想。人付き合いが苦手で、面と向かうと言葉をひねり出すのに時間を要するために必要以上の会話を避けようとしているところがある。思いやりはある方だが、関心のあるものとないものとの扱いの差が大きい。 容姿や境遇のためにあまり人に好かれた経験がなく、他人と目を合わせることが苦手で俯きがち。 街角の小さな鍵屋を兼ねた工場に住み込みで働いている。鍵屋という名目ではあるが、金物類の修理は大小問わず大抵請け負っている何でも屋。なんなら家電の点検も依頼があればやる。 勤務態度は真面目だが、接客能力は無のため実作業以外では役に立たない。本人もそれを自覚しているため必要ない限りあまり表には出ず、出張の修理依頼等は回されるとしても顔見知りの常連さんくらい。腕前としては仕事として支障なくこなせる程度に広く浅く身に付けているため、特別優秀ということもない。頼られる事は嬉しいようで、出先で追加の依頼を頼まれても黙々とこなす。 無趣味で、休日も仕事に関する勉強やら作業の習熟に勤めるなどしている。その甲斐あってか手先は器用。 間借りしている部屋は資料本や工具以外に私物らしい私物は殆どなく、窓辺に飾られた一輪挿しだけが細やかに色を添えている。飾る花に特段拘りはないようで、気が向いた時に花屋を訪れ目に入った花を一輪だけ買っては生けている。 花好きは学生の頃からで、半ば押し付けられる形で花壇の花や教室の花瓶の面倒を見る係に任じられてから徐々に関心を持ち、誰もいない時に話しかけたりしていたらしい。 花は大切にすればそれに応えて綺麗に咲いてくれる。一度咲けば誰にでもその姿を見せてくれるし、自分を傷付けたり笑ったりしないから好き、なのだとか。 父子家庭育ち。数年前に父親が事故死した後、元々気にかけてくれていた鍵屋の店主に拾われ現在に至る。 狢が生まれる前、母親は外に男を作っており、狢は浮気相手との間の子。出産予定日近くになった頃その事が夫にばれて口論になり、その末に階段から足を滑らせた。一度は病院へ運ばれたが、腹部を庇っていたためにお腹の中にいた狢だけ辛うじて助かり、母親は他界。以後、世間体を気にした父により諸々の事実は伏せられたものの、恨みや嫌悪の感情は付けられた名前にわかりやすく現れている。 産まれてから暫くは祖父母と父との生活であったために幾分かはましだったが、父との二人暮らしになってからは次第にひどい虐待を受けるようになる。暴力を奮われる事も日常茶飯事だったが、父(と思い込んでいる相手)から恨み辛みを浴びせられ続けたために「自分が産まれたのが悪い」と思い込んでいた。現在では当時の異様さに若干気付いてはいるものの、父親に同情してもいるため別段恨んではいない。ちなみに死ぬ気もない。 暴力による痣などはもう残っていないが、煙草の火による火傷の跡は背中にいくつかある。その頃の経験のせいか、煙草があまり得意ではない。仕事中は割り切ってやり過ごせるが、それ以外ではなるべく喫煙者には近付かないようにしている。 どちらかといえば苦難続きで、恵まれた事は多くない人生を歩んでいるが、手の中にある微かな幸せを大切に守るように生きている。 ◆特徴表 5-6　異物への耐性　毒（POT）を抵抗表で競う際に、成功の範囲に+20％ 3-5　俊敏　回避初期値が[DEX*5]になる

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