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『悪辣』 ■HO4：宗教家 あなたは数えきれないほどの人間に空虚な救いを与えてきた。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 一人称｢おれ｣ 二人称｢お前 / あんた｣ 宗教団体｢無辜たちの天秤｣の開祖にして教祖。 童顔なので若く見られるが三十路越え。変にコンプレックスなので信者には年齢不詳にしてます。 同性愛者。女性に興味がない。 顔面も性格も治安が悪い。 本人に自覚はないが幸薄そうな印象があったらぐぬぬが嬉しいし、 その為か、同じく幸薄そうな人やら庇護欲だか加虐心だか滾った人やらが集まったり、なんかとかくやべー信者が多かったらぐぬぬが嬉しい。 同時に｢普通じゃない｣オーラもあるので、それなりにカリスマ性はある。それなりに。 裏社会で生きていけるだけの素質はある。 以下秘匿－－－－－－ ニャルラトホテプ狂信者。 ニャルラトホテプ、つまり安倉さん以外どうでもいい。 いや、嘘、信者のことは大事にしてる。でも｢信者｣は大事だけど｢個人｣はどうでもいいから名前とか顔とか覚えてない。 基本表情に乏しいが、安倉さんの前だと生娘かよみたいな顔する。時々狐嫁はおっさんだということをぐぬぬが忘れる。 安倉さんガチ恋というと畏れ多すぎるんですが、四六時中安倉さんのこと考えてます。 ドがつくMだと思う。 SANc 1d10/1d100 成功 SAN-9 【職能技能】 ｢宗教家(2015)｣ 特記：支援者に対する<信用>＋10% 技能代替： <経理>⇒＜精神分析＞…信者からはお金より信仰心が欲しいしな 年齢下限よりEDU+1 【興味技能】 ＜回避＞＜拳銃＞…裏社会で生きていくためには必要かなって ＜操縦(夢)＞…明晰夢マスター。自分の夢(notドリームランド)ならば好きにできる ＜目星＞＜説得＞＜心理学＞…信仰広めるぞ。信者のことをよく見ている ＜クトゥルフ神話＞…ドリームランド行き来してたしニャル信者だし 【特徴表】 1-7：勉強家：EDU+1 2-5：鋭い洞察力：<目星>+30% 【誕生日とか】 12月18日生まれ 誕生色：#C06019：ブラウンゴールド「清純・感情の隠蔽・夢」 誕生花：サルビア「家族愛」 妹：https://charasheet.vampire-blood.net/3959649 好きな食べ物：ジャムパン(手軽に旨ぇ) 苦手な食べ物：ナス🍆(食感が無理) イメソン：DOGLAND / PEOPLE1 ーーー【教団】ーーー 「無辜たちの天秤」 ニャルラトホテプを信仰する教団。 ニャル様最高！ ニャル様って人間と神々を繋ぐ唯一無二のメッセンジャーなのすげくね？ つまり、人間のことも神々のことも一番良く知ってるのってニャル様じゃね？ ということは、ニャル様の言うことがぜったーーーい！！じゃない？ ニャル様がこの世界の基準、つまりは天秤的な役割果たしてるんじゃない？かっけ〜！ニャル様がいつも正しい！ だからニャル様のことを信仰しておけば、今こ〜んなに辛い世の中も全部解決してくれるよ！そもそも人間同士で悩んだり争ったりとかなんとかしてることがもうナンセンスだよね。おれたちって皆おなじ人間なのにね。等しく無辜で等しく無価値で等しく滅ぶべきなのにね。そうすればみんな救われるのにね。 ・ニャルラトホテプ万歳 ・人間ひとりひとりに価値も意味もない ・つまり人間はみな罪とかない ・つまり人間はみな平等 ・人間はみな平等にニャル様の天秤の上 ・ニャル様がいずれ｢正しい方法で｣救ってくれる お布施は払いたい人だけ払ってくれればいいよ、の精神だけど一定数払ってくれる人がいるので狐嫁は食っていけます。ありがとう。 簡素な集会場がある。そこに住んでる。みんなのお布施のお陰で家賃払えるよ。ありがとう。みんなもいつ来てもいいからね。 無理に宗教勧誘したりはしない。 濁りのない｢信仰心｣が欲しいから。 わかる人間だけわかればいいよのスタンス。 根っ子がイカれてるので付ける薬はない。 信者を増やすのはニャル様の力を大きくしたいから。狐嫁は正しく全てを知ってるわけじゃないので勘違いしてるんですけど、信者が多ければ多いほど信仰心が集まってニャル様の力がより強くなると思ってるよ。 ーーー【過去】ーーー ＊ 初恋は父親だった。 お母さんが好き。お父さんが好き。 それは子供にとって当たり前の感情で、 幼い自分に家族愛とそれ以外の愛の違いなんて判らなかった。 思春期とも言われる年齢に差し掛かった頃には 自分が如何に異常で気持ち悪い人間なのかということは、吐き気がする程自覚していた。 父親という存在は何にも変えられない絶対的なそれだ。 その全てに圧倒されたい。全てを支配されたい。全てになりたい。 始めから家族愛なんてここにはなかった。 睡眠、つまりは夢を見ることに救われた。 息苦しさのない世界、あまりに都合のいい展開は｢これは夢だ｣と自覚するのにそう苦労はしない。 夢は良い。何をしても後悔がない。何をしても罪悪感がない。 何をしても、何をしても、何をしても。どんな感情を持ち得ても。 すべてが虚影で、残像で、幻覚で、ここには何も残らない。 ありのままの自分。すべてを受け入れてくれる世界。 狐嫁にとって夢とは明晰夢、もしくはドリームランド。 狐嫁はドリームランドに迷い込むことが多々あった。偶然か、はたまた神のいたずらか、この際どちらでも良い。 ドリームランドは教えてくれた。 こんな自分でも許される世界がある。 14のとき、妹が産まれることを知った。 吐き気、嫌悪、目眩、倦怠感、発汗、痙攣、動悸、息切れ、悪寒、 何もかもが濁流の如く押し寄せて、心がどこにあるかも知らないくせに、なんだか頭も胸もそこら中が痛かった。 うまく呼吸もできないまま、やっぱり自分は家族になんかなれないと確信する。 母のことを母ではなく、父に抱かれた女としか見られなくなってしまった。 ドリームランドは教えてくれた。 こんな自分でも許される世界がある。 でも、 おれはおれが許せなかった。 幼い妹は父によく似ていた。 家から離れた全寮制の高校に進学した。 学費免除目的で人一倍勉強を重ねるのは友達も趣味もない自分には丁度良い時間の潰し方だった。 特待生の肩書はそこまで難しいものでもなかったと思う。 それからは一度も家に帰っていない。 卒業後は就職を選んだ。 ＊ とある夢。 ドリームランドをほっつき歩いていると、声をかけられた。 褐色肌の身なりの整った男だった。 ｢君、ここと覚醒世界をよく出入りしてるよね｣ 身なりだけじゃない、目が潰れそうなほどに容姿も整った美しい人だった。 ｢偶にいるんだよね、そういう好き勝手できる人間が｣ にっこりと笑う口元とは裏腹に、その目は笑っていない。 黒々とした瞳には外宇宙が広がっている。 吸い込まれてしまいそうだと言葉通りに思った。 浮遊感。 ｢じゃあね｣ わかる。おれにだってわかる。 直感と本能が全身で喜んでいた。 彼は今からおれを殺すんだ。 目が覚めたらいつも通りの現実だった。 ニャルラトホテプ。 ほんの僅かな知識でもわかる、その神の名。 ベッドの上でいつまでも手が震えていた。 ベッドの上でいつまでも頬が綻んでいた。 ベッドの上でいつまでも熱が冷めなかった。 あの神は、おれを無にしてくれる。 あの神は、おれに救いを与えてくれたのだ。 気付いた。これは正しく天啓と呼ぶべき目覚め。 神の前では、おれはただの愚かな人間だ。 優秀な科学者も、 素晴らしい孝行者も、 才能のあるスポーツ選手も、 敏腕な政治家も、 人気絶頂の俳優も、 父も母も妹も、 みんなみんなみんなただの愚かな人間だ。 そこに｢おれ｣はいない。必要ない。 なんだ、それだけのことか。 人間讃歌など無知な人間の戯言に過ぎない。 おれに、人間に、価値なんてないんだから。 ニャル信者爆誕！！！！！22歳のとき！！！！！ 教団｢無辜たちの天秤｣爆誕！！ それから裏社会でしか生きていけない人々を中心に信仰を広めていった。 あれからドリームランドには行けなくなってしまったが、ひたすら信仰を続けた。 かの神のために。 かの神が望む世界のために。 畏れ多くも、それが人間の生きる意味。 かの神は神々と人間を繋げる唯一無二のメッセンジャー、 この世の｢正義｣であり、｢正解｣であり、絶対的な｢天秤｣だ。 ｢正しさ｣とは｢安心｣だ。 ＊ それから数年後。 教団もいくらか人が増えた頃。 この裏社会を支配する男に既視感を覚えた。 間違えるはずがない。 あの人は、いや、あの方は。あの神は。 ひざまずけば始めこそ否定されたが、神は本来の姿をついにこの眼前に現した。 ドリームランドとは比べられない程の衝撃、衝動、殺気、混沌。 恐怖は畏怖となり、憧憬、恍惚と変わる。 正気とは狂気、まさにそれが相応しい。 彼の前にいながら、どうして正気でいられるか。 かの神の存在は何にも変えられない絶対的なそれだ。 その全てに圧倒されたい。全てを支配されたい。全てになりたい。 今日も今日とて信仰を広める。 人々に救いを与える。 それは空虚だ。 すべてが虚影で、残像で、幻覚で、ここには何も残らない。 故に、救われる感情がここにある。 自ら死ぬことすらできないくせに音もなく消えてしまいたいだなんて傲慢で愚かな人間の願いをきくほど、かの神の存在は安くない。 それでも、いつか。 貴方の天秤でこの世界すべてが終わりますように。 それが世界のあるべき姿でありますように。 そう夢を見ることで狐嫁は今日も今日とて救われている。 ＊ ニャル様に出会ってから家族への歪んだ感情はいくらか緩やかになったよ。というか｢家族｣と思うのをやめたよ。それでもあの人たちのことはやっぱり心の何処かでは大事に思ってるよ。おれが死んだら悲しむだろうな、と人並みにはなんとなく思うしそれも嫌だから世界ごと皆消えちゃえばいいなって思ってるよ。 ＊ 父親とニャル様を重ねることはないと思うけど、狐嫁の初恋した頃の父親と安倉さんの年齢似たもんだから可能性は０じゃないなって思った。ぐぬぬが。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【クリアシナリオ】 2023/07/07 『悪辣』生還 不定の狂気 7：単数あるいは複数の四肢の機能障害 3か月

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