タグ： 花冷えに亡く季節

メアリー・フラン/15歳 「誰だって忘れ物はするでしょう？ 私は人よりその数が多くなってしまっただけよ」 前向きで活発な少女。目にするもの全てにまるで初めて見るかのような様子で接する。本を読むことが好き。 サナトリウムでの生活を楽しみにしており、友達を作り、趣味や好きなものなどの様々なことを教えてもらおうと思っている。 秘匿 勝手に決めた目的: サナトリウムで友達を作り、「家族」とはどんなものかを知る。 「なんにも覚えてないから、全てのことを新しく経験することができるの！ とっても素敵なことじゃない？」 記憶喪失。過去の想い出が全くない。当然家族についての記憶もない。そのため、本の中に出てくる「家族」に特に興味を持っている。 友達はこれからでも作ることができる。昔読んだのかもしれない本ももう一度読めばいい。経験だってこれからでも積める。しかし、家族だけはどうにもならない。「血の繋がった家族」というのは唯一だ。頭の良い彼女はそれを理解していた。だからこそ、彼女は「友達を作り、色々なことを教えてもらう」のを楽しみにしている。 記憶喪失だと告げられて以来最も大切にしているのは「赤毛のアン」である。 「こんなサナトリウムに入れてくれるんだもの、きっと私の家族は優しい人なのよ！」

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