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[通過シナリオ] ・プルガトリウムの夜 ・ペトリコールと毒の虹 アル中に片足突っ込み始めてる ストレスからか元からかは不明だが白髪交じり。煙草は昔からだが飲酒はここ最近で格段に増えた。ので顔が青白い時もある姿勢が悪めのおじさん。 刑事になったのにこれと言って深い理由はない。ただ、昇格試験を受けることができるなら、優秀だと褒めそやされ、警視庁に務めることができるというのなら、そうした方がいいと思った。そこにあったのは憧れではなく何かに急かされるような気持ちだった様な気もする。 警視庁で働き始めてしばらく経った頃、ある事件に遭遇した。とある一家を人質に取った立てこもり事件だった。その対処にあたった圓﨑は見事と言わざるを得ない手腕で犯人を取り押さえることができた。最後の人質として抑えられていた子供を傷つける事なく犯人を仕留め、逮捕へと至った。その時の事件が彼の拳銃の腕前の自信に繋がった。しかし喜ばしいことだけではなく、人質だった子どもは助かったはいいものの他の家族は既に殺されていたため、唯一の生き残りとなってしまった。圓﨑は他に名乗り出る親族もいなかったその子を引き取り育てることにした。これもまた義務感、だったように思う。 そして例の事件が起きた。あの時も、自分の内に起きていたのは使命感、義務感、急かされる気持ちだった。早く犯人を無力化しなければ、という使命感が焦りを生み、誤射してしまった。結果犯人は逮捕できたが、一人の部下の命が失われた。それは間違いなく、自分の手で引き起こされた事故だった。防げるはずのものだった。殉職した部下の家族のもとに頭を下げに行った。 自分の手を信用できなくなった。また撃ってしまうかもしれない、部下や相棒の命を奪ってしまうかもしれない、そう考え始めると頭も体も使い物にならなくなってしまうので、思考を紛らわすための酒が増えた。安心感を得るための煙草が増えた。子供の前では見せていないが、私室に入ればすぐさま酒の缶が目に付くような生活になった。 為したことは正しかった、はずだ。そう思いたくても、あの時引いた引き金の重さと振動と感触、全てが手に残っている。悪夢も増えた。それでも、刑事を続けているのは、義務感か。また別のものなのか。まだ答えは出ていない。 桃下冬香とはそこそこいい関係のバディ　喫煙者仲間としても仲良い 佐々羅とはそんなに個人的な付き合いをしているわけではないが、悪い奴ではないと思っているし付き合いやすいと感じている 引き取った子供の名前は「晴乃（はるの）」。現在中学1年生。幼少期に巻き込まれた事件からトラウマを負っており今でも定期的にカウンセリングを受けている。倫大は「父親だとは思わなくていい」と言ったが、晴乃は密かに憧れの目をもって、安心できる父親のように見ている。ただ倫大のスタンスもわかっているのでその様子はあまり見せない。でも倫大が保護者参観に来てくれた時はすごく喜んだ。ここ一年近く倫大の様子が荒れているのを少し察しており、控えめではあるが気遣っている。

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