タグ： エリーの子

職業ベース:警察官 言いくるめ→組み付き、聞き耳、心理学、説得、 追跡、法律、目星、武道(柔道) 面倒見が良く、しっかり者。泰楕とは幼なじみ。 けっして要領がいい方ではなく、物事はコツコツと地道に頑張るタイプ。 5つ上の兄が刑事で、その姿に憧れて自分も同じ道へ。しかし、待っていたのは自分が想像していたよりも遥かに厳しく、あまりにも醜い物だった。どこか異常とも感じる程の縦社会、優先されるのは事件の解決ではなく上層部の地位や名声、気に入らない者がいればその権力を用いて平気で叩き落とす……理不尽な理由で居場所を奪われた人間も多く、泰楕もそのうちの1人だった。どう考えてもおかしいとわかっていながら、「自分も同じ目に合うのでは」と傍観するしかできなかった自分の弱さ、そして泰楕への罪悪感と強い後悔の念を抱えながら、今日も彼女は偽りの正義を振りかざす。 普段は標準語だが、たまに方言が出てしまう。 泰楕が警察を辞めてから、自分が守るべきものが何なのか、『正義』とはいったい何なのかがわからなくなった。泰楕が守りたかったものを守ろうと、泰楕がいつ帰ってきてもいいようにその居場所を守ろうと警察を続けていたが、次第に続けている理由もわからなくなっていた。 それでも、美沙都が警察を続けていられる理由は泰楕の存在だった。 追いつきたくても追いつけなくて、必死に追いかけていた光がそこにあったから、眩しくて仕方ない程の光が美沙都を繋ぎ止めた。今はまだ追いつけなくても、いつかその光を掴める日が来ると信じて。 泰楕がいなくなった今、泰楕が残した足跡を辿りながら、今日も彼女は誰かの正義を守っていく。 もう必要ないとわかっているが、泰楕の警察手帳はやっぱり捨てられずにいる。必要なくても、意味はなくても、美沙都にとって大切なお守りだから。 泰楕への恋心を口にしたあの日から、泰楕との距離感を掴めずにいる。

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