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以下ホルマリン漬けの心臓秘匿含む 「こんにちは！　俺、森木まどか（しんき　まどか）です！」 「まぁ実際の漢字はちょっとちがうんですけどね。本名はいかついのでこれで通してます～」 「え？　靴でも舐めましょうか？」 「最近疲れやすくて～……大人のかなしみ～～。丈夫さだけが取り柄だったのになぁ」 「ま、嘘なんですけどね！」 ━━━━━━━━━━━━━━ ≪作成≫ 一括▷入れ替え2回 ━━━━━━━━━━━━━━ ≪職業≫ 2015私立探偵: [EDU*10+STR*10]選択（差分-30） 技能: △言いくるめ、×鍵開け、〇心理学、◎追跡、〇図書館、×法律、〇目星 +1選択（聞き耳） 特記: 〈隠れる〉に+10 ━━━━━━━━━━━━━━ ≪特徴表≫ 4-6　寄せ餌（興味+60） 6-6　急速な回復力　耐久回復+1 ━━━━━━━━━━━━━━ ≪性格≫ 　童顔。一見学生にも見える容姿。そのせいか、よく探偵助手に間違えられる。「違うんですよ！　俺が探偵なんです！！」などと慌てて訂正しているが、説得力はあまりない。 　人懐っこく騒がしい性格。困るとすぐ靴舐めを提案してくる。子供のころから丈夫さが自慢。本名は『心鬼　円華（しんきまどか）』だが、あまり言いたがらない。 「あなたはだれなの？」 　いわゆる、母子家庭というやつだった。生活は苦しくて、母はいつも働きに出ていてあまり家にいなかった。たまに家にいる日はうんと厳しかったり、うんと優しかったりした。 　俺は諦めが悪かったので、金を持ってそうな大人に片っ端から声を掛けた。金があれば母さんはいつも優しくなるんじゃないかと思った。何か仕事をさせて欲しいと頼んだけれど、皆小さい子供を働かせたりしなかった。でも、一人くらいは変わったやつもいるものだ。嫌いな女に顔が似ているという理由で、殴らせてやるごとに金をくれるというやつがいた。 　自分が丈夫なことに感謝しながら家に帰った。きっと喜んで貰えると思った。そうしたら母は泣いてしまって、思い通りの反応が得られなかったことに俺は落胆した。 　母との向き合い方は依然として分からないままだった。 　金をくれた男にまた会いに行って、また金を貰って帰った。何をすれば、何が与えられるか。男とのやり取りはとても明瞭だった。そんなことを続けている内に、その関係が心地よくなってきた。気付けば欲しいものは金より安心になっていて、男のこともすっかり好きになっていた。通い詰めている内に、育って顔立ちが大人びてきたとかで男の気が乗らない日が増えていって、痛みの代わりに甘い物などをくれるようになった。 　男と関係が切れたのはそれから一年ほど先のことだ。 　俺は自分のことを、男に知って欲しくなった。そして、男にも自分のことを話して欲しくなった。……俺の珍しい苗字を聞いて、男は酷く狼狽していた。それから一言絞り出すように詫びて、続きは聞かずにいなくなってしまった。 「いかないでよ、そうしたら母さんだって」 「ああ、いや、違うな。俺はずっと丈夫だよ。だから、かえってきてよ。ちょっと長い散歩から戻る様な気持ちで。不味い煙草でも吸い終わったような顔で」 「もう、二度とあなたに真実を突きつけようとしたりしないから」 「……どうして。俺にはこれしかなかったのに」 ICV:林勇

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