タグ： 藍色星 死人工場

甘いケーキに素敵な演奏　私は誰かの為のお人形。 既に味など感じられず、楽器は私の手元に無いけれど 鼓動代わりに規則正しく回り続ける歯車が、私の新しい旋律となる。 ――今となっては、心も持たぬ愛玩具だった頃など、思い出すだけでゾッとする、泥に焼べた記憶に過ぎない。 今でもまだ、私は誰かの為の人形。 傀儡に変わりなくとも今の私は、私が望んだ歌姫で有れる。 この身は|お姉様、妹弟《私の可愛い姉妹》達の為に。 終わった世界でなおも動き続ける陶器人形は、愛しヒトの為に忘れた旋律を唄う。 るりら　るりら　誰かの為の夜伽唄は、薇仕掛けの子守唄に。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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