タグ： 狂気山脈

「おじさん、キモかったらちゃんと教えてくれよな〜？　ネタになるなら何でも聞いちまうから。まあ気をつけてはいるけど一応、な？」 「……ッ……………。相当…………鍛えたとはいえ……………根っからの登山家のあんたらには……………やっぱ追いつけねえわ……………。あ〜休憩休憩……………」 「あっはっはっはっ！！　最高だぜ！　記事にしがいがあるってもんよ」 「俺は面白そうだったらどこでも行くぜ？　部署を無視して、アイドルを追ったこともあるし、汚職事件の政治家を追ったこともある。ちょいとばかし危ないことに首突っ込んでオーストラリアで拘束されかけたこともある。色々やらかしたけど、楽しかったし悲しむ家族もいねえし満足してる。この狂気山脈で命を落としても、まあ悔いはない。………………いやでも お前さん方の活躍を記事にできねえのは嫌だな？　やっぱり頑張って生き残るとするわ」 【キャラクター】 APP低め。シンプルに顔は良くない。あと記事に没頭しすぎて手入れを全て怠りがち（今回は一応ちゃんとしてから出発はしている）。記事はもちろん、自分で撮影もするため写真術が高い。手先は滅茶苦茶に器用で、その能力が登山家としての才能を伸ばすのにも役立ってくれたと言える。 ネタを前にするとテンションが高くなり、笑顔を浮かべてしまうので、「自分の見た目と年齢でこのテンションはキモいよな」という自覚はある。でも止められないので、先に「許してくれよ〜」みたいなヘラヘラした了承を取ろうとする。愛嬌で乗り切ろうとしているが、目に宿るネタへの野心が消えることはないため、特に愛嬌があるようにも見えない。要はまじで変なおっさん。でもガチで記事やネタにしか興味がない。HO1のことも、「伝説を目の前で描いてくれる存在」としてしか見ていない。でも取材で彼女の大体のことは知っている。 【キャラの詳細や思想】 　記者。ひたすらに面白い記事を書くことに人生をかけるかなり変人。家族もいないので、毎日書いた文章/取った写真/ネタになりそうなものだけのことを考えて生きてきた。記事は評価されているが、人となりは同僚からも理解されてないし、理解される気もない。 　たまたま昔、HO1が富士山に挑戦することを知り、記事にしがいがあるかもと彼女のことを調べたり取材をする中で、彼女の辿り着く果てが見てみたい/記事にして世界に知らせたいという思いが強くなる。もちろんnot恋愛感情。ただし富士山の時は一介の記者でしかないのでついていくことは不可能だった。 　トガヒロ自身はそこまで山が好きというわけではないのだが、ネタのためならば何でもするしどこにでも行く男。HO1に注目するようになってからは体を鍛え、登山家を名乗れるレベルにはなった。なお、別にHO1には認知されていない（はず）。良い記事とネタのために生きているが、自分自身を知って欲しさなどはなく、他にもいる報道陣のひとりとして何度か取材させてもらった程度。覚えているかどうかはHO1の方に委ねます。 　ネタになるなら何でも幅広く取り扱ってきたトガヒロだがHO1との出会い以降は彼女や山のことしか記事にしなくなった。トガヒロに自覚はないが、「山そのもの」、そして「ひたすらに山に向かい続けるHO1」に魅入られてしまったのかもしれない。仕事場も記事に関しては有能なトガヒロのことは好きにさせているので、山のことばかり書くようになったことは許している。そもそもの所属も自然系を扱う部署とかなんだと思う。ネタを求めてトガヒロが単独行動とかを取りまくったりしてたため、今まではいろんな記事を書いてただけで。そのせいで、有能な40代ながら立場は結構低い。でもどうでもいい。面白い記事を書いて、世間に知らしめることができるなら人生なんて底辺の生活でも構わない！　でもこの10年くらいは登山のために食生活はちゃんとするようにしている。 　今回は「狂気山脈を登る」という彼女の伝説を見届けるためだけにやってきた。どんな瞬間も、彼女以外の人物も細かく観察し、記録するつもりだ。死ぬ可能性があることもちゃんとわかっている。しかし、鍛錬を積み本職の登山家にも劣らぬ技術を身につけた彼は本気だ。伝説を見届け、記録するためだけに、本当にそれだけのためにここ来た。良く言えば、理想のために努力ができる人物。悪く言えば────理想のためならば今までの安定を放り投げられてしまう、記事に貪欲な変人である。

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