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時昏 小夜（しぐれ-さや） ＊12b37d 【特徴表】 ・バイリンガル 　《その他の言語：ドイツ語》に+36（EDU*3） ・芸術的才能 　《芸術：演技》に+51（INT*3） 　演劇界に名を響かせる天才。 　典型的な憑依型役者で、彼女がいうには、舞台が始まると「役が自然と降りてきて、勝手に動いてくれる」らしい。 　演技を始める/終わる際、必ず合図として「くすくす」と笑う癖がある。それは袖幕の中で、楽屋の隅で、あるいは既に舞台の上で発される、魔法の言葉。 　舞台に上がっていないときは常にニコニコしているが、どこかふわふわしており何を考えているかよくわからない。 のべつまくなし： 活動休止中だったが、オファーを受けて再度舞台に上がることを決めた。オーディションでなく名指しで、かつ演出家から直接のオファーだったこともあり、熱意に頷いた形。 【通過シナリオ】 ・その真紅に愛を見る　エンド2 ・のべつまくなし　END A ＊以下通過シナリオバレあり 　くすくす。 　くすくす。 ＊ 　5年前に死んだ15歳の亡霊。 　森乃小椰が芸名か本名かも本人はよくわかっていない。 　普段は劇場でおこなわれる公演をこっそり見に行ったり、落とし物の収集にいそしんだりしている。公演に勝手に組み込まれているときは喜んで役に”成り”にいく。元々自分がそういう性格の役者なのか、それともこのような状況になってしまったからなのかはさておき、舞台に立ち役の好きにさせているときが一番楽しい。 　しかし公演がなければ暇なので、暇つぶしをいつも探している。たまたま文庫本を忘れていった演者がいたときにここぞとばかりにパクった。読みすぎて読み跡が付いたところの印字が霞んでいる。それはドイツの児童文学集で、小椰が好きで何度も読み返しているのは「モモ」のページ。 　数日間続けて公演がおこなわれるときは楽屋に物が置きっぱなしになっていることも多いので、そういうときには誰も彼もが撤収したあとの深夜の劇場で暇つぶしにいそしんでいる。着れそうな衣装を勝手に着てみたり、ケータリングをつまみ食いしたり、持ち物にらくがきをして驚かせたり、よくやることだ。そのため基本的に生活習慣は夜型。 　様々な役を“降ろす”彼女の性質に合わせてなのか、この特殊な状況がそうさせるのか、どんな役にも馴染むように自己・自我がどんどん薄れている。自律した思考の停止に始まり、能動から受動へ、普遍から無個性へ、「わたし」から「だれか」へ、絶えず役に引っ張られているような自分自身の曖昧さを自覚し、彼女は切り替えの合図として「くすくす」と笑うようになった。当人に危機感はないが、ゆるやかに自我を蝕まれている。 　わたしは5年の月日を盗まれている。百の自分の時間を取られる代わりに、百の他人───それは役のことであり、客のことであり、また全ての他人のことである───の時間を注ぎ込まれている。 　くすくす。 　見えない誰かの笑い声はわたし。きっとそれは、どこかで「わたし」を笑っている誰かの残滓でもあるのだ。 【後遺症】 /その真紅に愛を見る ・人の多い場所で視線を感じ、必ずSANcが発生する。SANc(0/1d3) 　人の多い街中。舞台の上や、テレビ局の人混み。＿＿そこに緑の瞳が潜んでいるような気がして。あなたは今日も、周囲に怯えながら息をする。 　今回のシナリオ内で起きたことの一切の記憶がない。 ：「森乃小椰」はいなくなった。劇場を彷徨う亡霊は突然その制約から解放され生を受け、代わりに緑の目に付き纏われることになる。 ：「時昏小夜」もまた、芸名である。静かな夜の通り雨が降る───この美しい舞台には、私が必要だと囁くように。 【不定の狂気】 ：七つの大罪狂気表を使用/4か月/2024.02.25～ ・長期-Seven Deadly Sins-((1D16) → 5) → 憤怒(表)　憤怒：ヒステリー、解離性人格障害。暴力的な性格になるでも、そういった人格が産まれるでも良い。 ・長期-Seven Deadly Sins-((1D16) → 10) → 暴食(裏)　摂食障害：肉または恐怖の原因に近い物を食べられなくなる。次回のセッションからSIZとCONに-1の修正を行う。 小ネタ：ヒールをカツカツ鳴らして歩くのが行儀が悪いと思いつつ好き

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