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美大を卒業し、画家として生活する女性。 美大には浪人して入ったため卒業したのは25歳の頃。 画家にはなれたが上手く行っているわけではなくまだまだ絵だけでは食べていけないためアルバイトをしながら生活している。 アルバイトは美大のモデルだったり、画塾の補助講師的なものだったり。 知人の紹介で小学生の家庭教師も月に2回程度行っている。（知人の子供） 子供は苦手なのでただ淡々と勉強を教えていて、本人は「もっと気さくな先生だったら子供も楽しかったろうに」と思っているが 子供の方は渡の見た目と同級生にはいない静かな大人であることに魅力を感じていてひそかに初恋をしている。 絵に対して「楽しい」という感情だけではなくなってしまい、嫉妬と劣等にまみれながら絵を描き続けている。 そのせいか体力、精神ともに摩耗しながら画業を続け、それこそが芸術であると思い込んでいる。 描くにも体力が必要なのでせめてものあがきでランニングだけは毎朝続けている。 綿屋とは長い付き合いなので出会ったころのことなど覚えていない。 渡は彼が一生の恋人だと信じていて、婚約の証としてもらった指輪を大切に左手の薬指にはめている。 「結婚したら綿屋　渡（わたや　わたり）になるな。ふふ、わたわただ。柔らかそうでいいじゃないか」 などと話していた頃が懐かしい。 男みたいな話し方をする。 両親は芸術方面に関心がなく、また幼いころから子供らしい絵ではなく抽象画や少し奇妙な絵を描いてきたせいもあって、昔から両親は渡の絵を理解できなかった。 そのためほぼ勘当のような形で美大へ進み、画家になり、今は完全に疎遠になってしまっている。 たまに手紙が届くが、渡はそれに対して絵だけを送り返すので、結局溝は深まるばかりである。 綿屋が失踪したことを受け止めきれずにいる。 彼が自分を捨てたと思うことはあまりにも辛く、何か理由があったのだと言い聞かせている。 彼を信じて病まないので婚約指輪も外せないでいる。 技能について 目星：画家に観察眼は必須 図書館：軽い活字中毒の側面も持つ。絵に対しての劣等にまみれた時、意識をそらすために本の世界に逃げる。 本棚には画集、人体図鑑、小説、哲学書などが並ぶ。 芸術絵画：いわずもがな 心理学：人類学と合わせて人間の生活様式やどのような感情でその表情になるのかなどを観察し、絵にするために勉強した。 人類学：心理学と同様。また昔の有名な絵を見て、どのような視点で描かれたのかを考察したりもする。 生物学：大学で少しだけ学んだ。 天文学：眠れない夜はベランダにでて夜空を見る。恒星が好き。自分の力だけで光るという部分に惹かれている。 物理学：大学で少しだけ学んだ。人体構造への理解にも役立つかもしれない。

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