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金呂久 世樹(きんろく せき) 明るく、快活とまではいかないが、人付き合いは良い。 分け隔てなく人に接する比較的陽キャ。 翡翠の2個下。 幼い頃は実家に身を置いてはいたが、現在は一人暮らし、とはいえ幼馴染である翡翠の家から徒歩10分圏内に住んでいる。 普段はハウスクリーニングや家政夫の仕事をしている。 無駄に顔が良い(APP17)為、学生時代接客業しててちょっと怖い思いをしたことがあり、あまり顔をオープンにしなくていい仕事を選んだ。 仕事中はキャップにマスクをつけて仕事してる。 翡翠のことは小さ頃から面倒を見てくれる兄のような存在であり、自分のことを大切にしてくれる相手なため、幼い頃から憧れのような特別な想いがあった。 学生時代、顔が良いこともあり男女共にモテ、一応付き合ったりしたものの、無意識に基準を翡翠にしていたため、同級生とは長く続かず、かといって年上と付き合っても翡翠の顔がチラつき、キスまでいった相手もいたがキスをしたい相手が交際相手ではなく翡翠だと気づいてしまって別れた。 そういう経緯もあり、心配させたくない思いから彼氏や彼女が出来ても報せてきていない。 恋を自覚はしたけれど、翡翠から恋愛対象として相手にされてないことを知っているし、告げるつもりもない。 自分が翡翠を安心させないと翡翠が結婚できないと近所の人に言われてしまっているので、尚更言えなくなっている。 自分に嘘をついてでも、安心させてあげる方がいいとわかっているが、誰とも付き合わないで欲しい、結婚しないでそばにいて欲しい気持ちもあり、今の年齢まできてしまった。 あくまでも幼馴染で、強いて言うなら弟のような存在だと言い聞かせて生きている。 〜 シナリオ本編前 〜 神話的事象に巻き込まれ、片想いをしていた幼馴染が死んだと聞かされた。 あまりにオカルトな話に何をと初めこそ信じられなかったが、翡翠の死体(偽物)を見せつけられ発狂。 自分が協力すれば生き返らせることが出来て、驚異になるという神をこの世から消し去ることも出来ると言う甘言に手を伸ばす。 「こんなことなら好きだって伝えればよかった、愛してるって……」 「キスだって1番最初は、本当は翡翠がよかった」 「好きなのに、ずっと、ずっと好きだったのに、なんで？どうして翡翠ばっかり、なんで、こんな目に……翡翠…ッ」 「ねぇ、翡翠のためならなんだって……何回だってきっと、死……ねる、から。死んでみせる、よ。それくらい、それくらい怖くなんて…ない、から」 「ひっぅ……ふっ、嫌だ、なんで、ここにいるのに……一緒に、まだ…いたいのに、ごめん、ごめんなさい。明日の約束守れなくて、翡翠、ごめんなさい……死な、なきゃ、死なないと、俺は」 「大丈夫、また会える、また会えるから、怖くない大丈夫、何度もしてる事だから、大丈夫、翡翠……待ってて、」 そうして何度目かの死のあと、偶然だったのかそれとも、与えられた力がそうしたのか、自分も翡翠も利用されているに過ぎない事を知る。 かつて横に連れ歩くアクセサリーのように扱った恋人たちにも似たその不快さに、なにより大切な翡翠を巻き込んだ事実に憤怒し、自分たちを利用する世界を、不幸に貶めようとする全てを呪った。 自分達に害をなさない世界を、幸福に満ちた2人の世界を作るべく、完全な天使になることを決意。 削れた正気がなんだったか、それがどれだけ自分を倫理的に理性的に留めていたかを……今は忘れている。 また、翡翠が次の自分に会うと全てを忘れるからこそ自由に振る舞うことが出来ており、積極的に行動している。 最近は死ぬ前にシナリオ中どうなろうとも一言「愛してる、翡翠が好きだよ」と告げてから死ぬのがルーティンだった。 起きたらどうせ忘れる相手に告白をしてた。 自分の恋心はその程度でいい、自分の想いを知ってほしい訳じゃない。知ったところで相手にされない、同情で愛されたいわけじゃない、だから……何回目の自分だったか忘れた。もう忘れてしまったけれど、さよならの代わりにしてた。 好きだよ、愛してる。 届かない告白を、忘れてねと願った恋心を、お別れの言葉にした。 そうしてやってきた998回目。 繰り返しもあと少しで終わる、これが終われば世界が手に入る。もう何も怖くない自分の…翡翠のためだけの世界が手に入る。 目が覚め朝日が差し込むベッドから身を起こす。 この景色も何度観ただろう、今回はどうやって死のうか。最近、翡翠の記憶が引き継がれている気がする……死ぬ直前、翡翠に見つかることが増えた。 とはいえ、自分の計画を知られて止められたら困る。優しい翡翠は自分が死ぬのを止めようとしてしまう、これまでも止めようとしてきた、間に合わせることなく無事に死ねたけれど。 もし、死なないで朝を迎えたら……？いや。ダメなんだ、それじゃあ……それじゃ世界は完成しない。 翡翠のためならなんだってする、世界を敵に回したって守ってみせる。 何を犠牲にしても、翡翠守るから……だから、だからどうかこの想いに気づかないで。 好きな食べ物 ラーメン等、ジャンクなものがわりと好き 嫌いな食べ物 骨の多い魚料理 名前の由来：アレキサンドライト(金緑石) 石言葉：秘めた思い・情熱・誕生・高貴

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